今すぐなんとかしたいつらい肩こり。肩こりと肩甲骨の関係をご存知でしょうか。肩こりと肩甲骨には密接な関係がありますので、肩甲骨を効果的に動かすことで、嘘のように肩こりが改善されると同時に、女性にも嬉しい効果があると今話題になっています。そこで今回はつらい肩こりに悩まされている方必見の「肩甲骨はがし」の効果とそのやり方をご紹介します。
肩甲骨とは
肩甲骨とは、肩と腕をつないでいる骨で、人間の体にある骨の中でも可動域が広く、自由な動きができるという特徴をもっています。
肩甲骨周辺には、小胸筋・全鋸筋・肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋・僧帽筋という6つの筋肉があります。デスクワークなど長時間座りっぱなしの同じ姿勢で過ごすことによって、肩甲骨の動きが悪くなり、これら6つの筋肉の動きも抑えられてしまうので、肩こりなどの不調が出てきます。
肩甲骨と肩こりの関係
長時間同じ姿勢で過ごすなど、肩甲骨をあまり動かさない生活を続けると、肩甲骨周りの筋肉もほとんど使われていないということになります。使われない筋肉は徐々に硬くなり、血行不良や神経が圧迫されるので、痛みやだるさなど肩こり症状を感じるようになります。
とはいえ、デスクワークなど長時間同じ姿勢で過ごさなければならない方も多いのも事実。ですから肩甲骨を動かすことを意識することが大切なんです。
肩甲骨の動きが悪くなるのは、デスクワークなど長時間同じ姿勢で作業をすることや猫背、加齢や運動不足による筋力の低下が原因です。
まずは肩甲骨の状態をチェック!
最初に自分の肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性をチェックしましょう。
チェック方法は、背中に手を回して組み、その手がどこまで重なるかどうかをみます。もし、指先さえも触れることができないということであれば、肩甲骨周辺の筋肉がかなり固くなっていることがわかります。
他にも、胸の前で手のひらを合わせるポーズを背中の肩甲骨の前でできるかどうかでもチェックすることができます。
肩甲骨はがしの効果
肩こりを解消してくれるストレッチ、肩甲骨はがし。その効果は、肩甲骨周りの血行を促進し、肩こりが解消されるだけにとどまりません。女性に非常に嬉しい美容効果があるので、肩こりが気にならない方にもおすすめのストレッチです。
ダイエット効果
肩甲骨の周りには、脂肪を燃焼する細胞である「褐色脂肪細胞」が集中しています。ですから肩甲骨の周りをストレッチなどで刺激することで脂肪を燃焼させ、代謝をアップさせる効果が得られます。痩せやすく太りにくい体を作ることができるんです。
肩甲骨部分のマッサージを行うと、体が温かくなってくるのは、代謝がアップするからです。
バストアップ効果
肩甲骨周りの筋肉が鍛えられると、胸筋も鍛えられるのでバストアップ効果が得られます。また前後の筋肉が鍛えられるので姿勢も良くなりますから、バストが垂れることを予防する効果もあります。
骨盤矯正効果
肩甲骨と骨盤は離れた位置にあるので、関係性は薄いように感じますが、実は肩甲骨はがしによって骨盤を矯正する効果もあります。肩甲骨はがしによって姿勢が良くなると、自然と骨盤のゆがみも解消されます。
顔のたるみ解消効果
猫背の場合、首の筋肉が下に引っ張られるため、顔のたるみにつながります。肩甲骨はがしをすることで、猫背が改善されて姿勢が良くなれば、猫背が原因の顔のたるみを解消することができます。
様々な肩甲骨はがしのやり方
肩甲骨はがしにはいろいろなやり方があります。どれも効果は高く、肩甲骨はがしを行ったあとは、肩周りがかなりすっきりします。自分のやりやすい肩甲骨はがしを実践しましょう。
肩甲骨はがし 1
1.両手を肩に当てる
2.そのまま腕を後ろに5回、前に5回大きく回す
3.両手のひらを内側に向けてまっすぐ上に伸ばす
4.肩甲骨を引き寄せるように20回ほど腕を下ろしたり(力こぶを作るようなポーズ)、まっすぐ伸ばしたりを繰り返す
5.両手の甲を腰に当て、肩甲骨を意識しながら、ひじを背中の方へ20回ほど動かす
6.両手を肩に当て、後ろに5回、前に5回大きく回す
座ったままでもできるストレッチです。
肩甲骨はがし 2
1.床に横向きに寝転がる
2.下になっている方の腕を上に真っ直ぐに伸ばし頭を置く
3.上になっている腕のひじを軽く曲げ、肩甲骨を意識しながら前後10回ほど腕をまわす
4.そのままの姿勢で、ワキを開いたり閉じたりを10回ほど行う
5.そのままの姿勢で、ひじを10回ほど前後させる
反対側も同じように行う
肩甲骨はがし 3
1.平泳ぎのイメージで、手のひらを下に向けて、肩甲骨を離すようなイメージで両腕を前に出す
2.ゆっくりと両腕を後ろに引き、肩甲骨を寄せて30秒キープする
3.次に体の横でひじを90度に曲げ、二の腕を床と平行なる高さにして30秒キープする
肩甲骨はがしは1回やっただけでも肩こり解消効果を実感できるので、毎日続けて肩こりの上体を作らないのがベストです。また肩甲骨はがしは非常に効果的ですが、普段から正しい姿勢を意識することも大切です。