今や3人に1人が肩こりの症状に悩んでいて、年齢が上がるにつれて肩こりに悩む割合が多くなり、70代以上では2人に1人の割合でつらい肩こりに悩んでいます。肩こりもひどくなると頭痛や吐き気などの症状が出てくることもあり、マッサージなどを利用している方も多いかと思います。でも身近にあるタオルを使うことで、お金もかからずに簡単につらい肩こりを解消することができます。そこで今回はタオルを使った肩こり解消ストレッチをご紹介します。
肩こりの原因
肩こりは日本人特有のものだということをご存知でしょうか。外国人には肩こりという概念がありません。外国人の中には、同じアジア圏の中国人・韓国人も含まれるので、同じアジア人でも肩こりの症状をうったえるのは日本人だけなのです。
肩こりと一言でいっても、症状は痛い、重い、張っている、だるいなど感じ方には個人差があります。また慢性的に肩こりの症状を感じている方もいれば、たまに肩こりの症状を感じるという方もいます。
肩こりを引き起こす原因は、姿勢やストレスなど様々です。
体の冷え
体が冷えると血行が悪くなります。血行が悪くなると筋肉が硬くなってしまったり、栄養が十分に行き渡らないことによって、肩こりの症状が出てしまいます。
冷え性は女性に多い症状ですが、体を冷やさないような工夫を行うことで、肩こりが解消します。
姿勢が悪い
パソコン作業をしたりスマホや読書をしている姿勢はどうしても前かがみになりがちです。重い頭を支えなければなりませんから、肩や首は常に緊張状態になり、肩こりの症状が出てしまいます。
前かがみにならないように、姿勢に気をつけるとともに、1時間に1回など定期的に首や肩の筋肉をほぐすようにすることで、肩こりを解消しましょう。
疲れ目
パソコン作業やスマホなどで目が疲れることでも肩こりが起こります。目を酷使して目の周りの筋肉が疲れ眼精疲労になると、首から肩にかけても筋肉の疲れが起こります。
なるべく目を休める時間を確保するようにしましょう。
ストレス
精神的なものであるストレスも肩こりの原因となります。ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、血管や筋肉が収縮してしまい、血行不良を起こすことで肩がこってしまいます。
ストレス社会でストレスを全く感じずに生活することは困難ですよね。ですが上手に発散し、出来る限りリラックスできる環境作りをしましょう。
このように肩こりを引き起こす要因はいろいろありますが、いずれも血行不良が原因で肩こりは起こります。
頭痛や吐き気をともなう肩こり
肩こりがひどくなると、頭痛がしたり、ときには吐き気までしてくることがあります。
肩こりで頭痛が起こる原因は、肩こりによって収縮した筋肉にあります。筋肉は骨についているので、筋肉が収縮することによって骨自体が引き寄せられることになり、骨と骨との隙間が少なくなり、圧迫感を感じることになります。肩から頭にかけてついている筋肉も同じように収縮しますから、頭蓋骨もその影響を受けて圧迫され、頭痛を引き起こしてしまいます。
さらに肩こりの症状が進むと起こる吐き気は、首から頭にかけての筋肉が硬くなって、過度の緊張状態を脳が感知すると、吐き気という形で危険信号を出します。脳にある中枢神経が「リラックスしなさい!」というように知らせてくれているというわけです。
タオルを使ったストレッチのやり方
フェイスタオルを使ったストレッチをご紹介します。
ストレッチのやり方1
1.足は肩幅に開いてまっすぐ立つ
2.両手でそれぞれフェイスタオルの端を掴む
3.腕を下げた状態で、フェイスタオルをピンと張るように持つ
4.そのままの状態で、腕をまっすぐ上に伸ばし、頭の上から背中へ回す
5.今度は背中側から頭の上を通って元の位置へ戻す
これを10回ほど繰り返しましょう。
ストレッチのやり方2
1.フェイスタオルを縦に2つ折りし、横に3つ折りにする
2.仰向けに寝て、右肩の下に折りたたんだタオルを入れる(タオルの上に肩がくるようにする)
3.右ひじを90度に曲げて、床に沿わせて上に伸ばして20秒キープする
反対側も同じようにします。
ストレッチのやり方3
1.右手でフェイスタオルの端を持ち、背中の後ろに垂らす
2.そのフェイスタオルの端を左手で持つ
3.お風呂で背中を洗うように、左右交互にフェイスタオルを引っ張り、それぞれ5秒キープする
左右入れ替えて同じように行いましょう。慣れてくればタオルを短く持つようにしましょう。
運動も取り入れよう!
肩こりの原因は血行不良ですから、運動をして血行を良くすることで肩こりを解消させることができます。
肩こりに効果があるのはヨガやウォーキングです。特にウォーキングはお金もかかりませんし手軽にはじめることができるのでおすすめです。ウォーキングを行う際は、少し早めのペースを意識しつつ、両腕をしっかりと動かすことも意識することが大切です。
両腕をしっかり動かすことで肩や肩甲骨周りの硬くなった筋肉をほぐす効果が得られます。
体を温める食べ物も効果的
ストレッチや運動を取り入れることも肩こり解消にはとても効果的ですが、普段の食生活を見直すことでも肩こり解消には効果があります。
肩こり解消に効果のある食べ物を積極的に摂取するようにして、内側から改善していきましょう。
肩こりに効果がある食べ物は、生姜、梅、プルーン、納豆、うなぎ、ひじきなどです。体を温める効果のあるものや、血行をよくする栄養素が含まれるものが良いでしょう。
逆に糖分を摂りすぎると体を冷やしてしまいますから、肩こりにはよくありません。甘いものにはリラックス効果もありますが、食べすぎに注意しましょう。