お風呂上がりのドライヤーって、けっこう億劫なんですよね。
ロングヘアならなおさら大変ですし、暑い時期はドライヤーをかけている間に汗が出てきて、「せっかくお風呂でサッパリしたのに台無し」なんていうことも。
髪が傷むので自然乾燥は避けたいものの、ドライヤーを使う時間はできるだけ短くしたいものです。
そこで今回は、どのご家庭にも必ずある「あるもの」をつかった、早く乾いて髪の痛みも少ないドライヤーの裏技を教えちゃいます。
髪を素早く乾かすのに必要なもの
髪を素早く乾かすのにひつようなものは、お手持ちのドライヤーとタオルのみ!
タオルはある程度の大きさが必要なので、ハンドタオルではなくフェイスタオルやバスタオルがおすすめです。あまり厚手のものは不向きなので、風を通す薄手のものを選びましょう。
体を拭いたあとのバスタオルでも構いませんが、あまりにも濡れているものは使用できませんのでご注意ください。
髪を素早く乾かす方法
それでは、早速髪を素早く乾かす方法をご紹介します。
1.髪をしっかり絞ってからお風呂場を出よう
お風呂から上がる前にある程度の水を切っておくと、タオルドライの時間も短縮することができます。
特に髪の長い人は、根元からしっかり絞ってできる限り水気を切っておきましょう。
2.念入りにタオルドライ
どれだけタオルドライができているかがドライヤーの使用時間を大きく左右します。
ゴシゴシ擦ったり強く揉んだりすると髪を傷めてしまうので、タオルの上から優しく押すようにして、髪の水分をタオルに吸い取らせるようにしましょう。
3.根元を中心にドライヤーをあてる
まずは根元をしっかりと乾かしましょう。
水気は重力に従って根元から毛先の方へと流れていきますので、先に毛先を乾かすのは無意味です。また、毛先は乾燥しやすい部分で余熱であり十分に乾くので、熱心にドライヤーを当てる必要はありません。
頭頂部から乾かしていき、徐々に下に向かって乾かす場所を移動します。
手で髪を揺らして、髪の奥や頭皮にまでドライヤーの風が通るようにすると、より乾きが早くなりますよ。
4.頭にタオルを巻いてさらにドライヤーをあてる
用意しておいたタオルを軽く頭に巻いて、ドライヤーの風をあてます。
タオルがどんどん頭に残った水分を吸い取ってくれると同時に、タオルを巻いていることで頭がサウナのようになり、乾きが早くなります。
ロングヘアの方は、タオルを頭に巻くのではなくタオルと髪を一緒に持ち上げてタオルの壁を作り、ドライヤーを当てるのも効果的です。
タオルが髪の水分を吸い取ってくれるのは巻いた場合と同じですが、タオルが壁になることでドライヤーの温風を逃すことなく髪の毛に当てることができます。
ただし、乾燥しやすい毛先にドライヤーの当て過ぎは禁物なので、根元から毛先までの中間を乾かすようなイメージで行ってください。
素早く乾かす&傷めないためのポイント
髪を傷めずに素早く乾かすためには、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。
1.浴室の近くではドライヤーを使わない
脱衣所など浴室の近くは、浴室から出た蒸気で高温多湿です。そんな場所では髪が乾きにくいのは当然ですよね。
暑いからと脱衣所のドアを開けておく方もいらっしゃるかと思いますが、実はドアを開けた程度では湿度は大して変化しないんです。
ですので、リビングなど浴室から離れた場所で乾かす様にしましょう。
2.髪は絶対に擦らない
タオルドライの際に強く擦ってしまうと髪のキューティクルが乱れて髪が傷んでしまいます。
髪は擦らず、優しくタオルを当てるようにしましょう。
3.ドライヤーの温風を当て続けない
製品によってはドライヤーの熱風が100℃に達するものもあります。
髪は高温の熱でダメージを負いやすい為、高温に長時間晒されると髪のたんぱく質が変性してしまう恐れがあります。
そういったダメージを防ぐため、ドライヤーは髪から20cm離し、同じ部分に熱が集中してしまわないようにドライヤーを左右に揺らしながら使用するようにしましょう。
4.冷風で仕上げる
髪がほぼ乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えて仕上げをしましょう。
最後に冷風を使うことで、キューティクルが閉じて髪に艶が出ます。
このとき、ほかの部分より冷たくなっている場所があれば、そこはまだ乾かし切れていない部分ですので、温風に戻してもう少し乾かしてから改めて冷風をあてましょう。
5.ドライヤーの前にはトリートメントをしよう
特にタオルで壁を作って乾かす方法の場合、髪は熱ダメージを受けやすくなってしまいます。
ドライヤーを当てる前に洗い流さないタイプのトリートメントで髪を保護しておきましょう。
髪が早く乾くドライヤーの選び方
今回ご紹介した方法は、お手持ちのドライヤーで十分効果を発揮するものですが、もしドライヤーを買い替えたくなったら、次のポイントに注目して選んでください。
温度が高いものより風量が強いものを選ぶ
髪を傷めずに早く乾かすためには、温風が高温であることより風量の強いものである必要があります。
風量が弱いと温度が高くても乾くのは遅くなりがちで、「根元はまだ湿っているのに毛先は乾燥してパサパサ」という状態になってしまいます。一方、風量の強いドライヤーなら温度が低くても手早く仕上げられるので、時短と髪の保護を両立できます。
風量の強さはワット数で判断することができます。
一般的な家庭用ドライヤーは、600~1,200wのものが多く、ワット数が高くなるほど風量は強くなります。
おすすめなのは1,000~1,200wのもので、それ以下のものは風量が少な過ぎ、それ以上のものはプロ向けの製品のため重量があり、一般家庭で使用するとブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。
ワット数はパッケージや本体に書かれていますので、ドライヤーを選ぶ際にはチェックしてみてください。
サイズ感や重さも大切
ドライヤーは、基本的に毎日使用するものです。
ショートヘアの方なら2~3分で髪を乾かすことができますが、ロングヘアの方の場合はしっかり乾かすのに10分かかってしまうことも珍しくありません。
サイズ感や重さが合っていないと、使いにくかったり途中で疲れてしまったりと乾かしにくくなってしまうものです。
店頭に置いてある製品を実際に手に取ってみて、自分の手に馴染む大きさで、使用していても疲れない重さのものを選びましょう。
髪をダメージから守り美しく保つためには、どんなに暑くてもドライヤーでしっかりと乾かしておくことが大切です。
暑い季節だからこそ、今回ご紹介した方法でできるだけ素早く乾かしてしまいましょう。