天パほどクリンクリンではないものの、うねったり広がったり、朝からスタイリングが大変で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。日本人は直毛のイメージがありますが、決してそうではありません。癖の程度はありますが、日本人のほとんどがくせ毛です。くせ毛は湿気に弱く、雨の日や梅雨の時期は、せっかく時間をかけてスタイリングをしても台無しに。そこで今回は、くせ毛に悩む方必見の1日中ツヤサラヘアをキープするブロー方法をご紹介します。
くせ毛の原因
くせ毛の原因は生まれつきのものや後天的なものなどさまざまな原因があります。
遺伝
くせ毛は親から子供へ遺伝します。くせ毛が優性遺伝だからです。両親ともにくせ毛の場合は、90%以上の確率で子供もくせ毛になり、両親のどちらかがくせ毛の場合は、約70%以上の高確率で子供にもくせ毛が遺伝します。
成長によるもの
小さい頃は直毛だったのに、思春期頃からくせ毛になってしまったという方も多いのではありませんか。
これは、子供の頃は髪質が柔らかく、クセがあってもあまり目立ちませんが、成長とともに髪の毛にメラニンが加わり、柔らかかった髪質もしっかり硬くなっていきます。硬くなることでもともとあったくせがはっきりと目立ってくるのです。
つまり子供の髪から大人の髪へ成長したということですね。
毛穴の詰まり
皮脂や汚れ、シャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤などに含まれている添加物が毛穴に詰まることでくせ毛になる場合があります。
栄養不足
食事制限などのダイエットは、栄養不足になりやすく、栄養が不足すると頭皮への栄養も不足してしまい、うねりのある髪を作り出すことしかできなくなります。
毛根の歪み
直毛は毛根に歪みがないため、まっすぐな髪が生えてきます。毛根に歪みがある場合はうねりのある髪が生えます。どの程度歪んでいるかによって、くせの程度が変わってきます。
コルテックスの乱れ
髪は内側から「メジュラ」「コルテックス」「キューティクル」の3層でできています。
さらにこのコルテックスは、水分を吸収しやすい「Aコルテックス」と水分を吸収しにくい「Bコルテックス」の2種類があり、この2種類のバランスが乱れることによってくせが出てしまいます。
くせ毛のタイプ
ひとことでくせ毛といっても、くせ毛にはいろいろなタイプがあります。
波状毛
日本人にもっとも多いくせ毛のタイプで、その名前のとおり波をうっているようなうねりのあるくせ毛です。くせの程度としては弱いので、ブローすると簡単にストレートにすることができます。
連球毛
球が連なったように見えるくせ毛です。細くなっている部分は非常に弱く、切れやすいのが特徴です。
捻転毛
髪がねじれてしまっているタイプのくせ毛です。ちょっと見ただけではくせ毛だと気づきにくいので本人も気づいていない場合もあります。
縮毛
チリチリとした黒人に多いタイプのくせ毛です。くせ毛の中で縮毛が1番うねりが強いです。
くせはブローで抑えられるの?
自分でブローしたらまとまらないのに、美容師さんにブローしてもらうと、くせが気にならないくらいキレイにまとまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
ブローのやり方によっては、くせを抑えることができます。
またブローする際には、ストレート用のスタイリング剤をつけたり、ブローしたあとにワックスなどをつけることによって、長時間くせを抑えてまとまりのあるヘアスタイルをキープすることができます。
ただし、縮毛の場合はくせが非常に強いので、ブローだけではなかなか真っ直ぐに伸ばすことは難しくなります。
ブローのやり方
くせを抑えて1日ツヤサラヘアーをキープするためには、正しいブローの方法を覚えましょう。
くせ毛の方は朝よりも夜のシャンプー後のブローが重要になってきます。
1.シャンプー後は素早くドライヤーで髪を半乾きの状態まで乾かす
2.手グシで髪を少し引っ張るようにしながら、ドライヤーの温風を上から当てる
3.髪が乾いたら今度は冷風に切り替えて同じように手グシで引っ張るようにブローをする
夜にしっかりブローをしておくことで、翌朝になってもツヤサラヘアーはずっとキープされていますので、朝は軽くスタイリング剤をつけてブローするだけなので、髪の傷みが気になる方も安心ですね。
くせ毛を悪化させないために
くせ毛は悪い生活習慣で悪化することもあります。
髪が濡れている状態で寝る
濡れたままの髪は非常にデリケートでダメージを受けやすい状態です。濡れたまま寝てしまうと、枕や寝返りの摩擦で傷んでしまいます。また自然乾燥させるとうねりが強く出てしまいます。
頭皮に良くないシャンプーなどを使う
洗浄力が強い値段の安いシャンプーは、頭皮の皮脂を取りすぎてしまい、皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴を詰まらせてしまいます。毛穴が詰まることでうねりのある髪が伸びてくるので、使用するシャンプーなどのヘアケア剤は成分をしっかり確認しましょう。
縮毛矯正などはストレートヘアに簡単になることはできますが、髪へのダメージが大きく、回数を重ねるごとに、伸びが悪くなり、髪もパサパサになってしまいます。乾燥することでくせがどんどん強くなってきますから、くせを伸ばす有効的な手段ではありますが、頻繁に縮毛矯正をすることは避けたほうが無難です。