朝起きたら目の下にクマがある、化粧品は変えていないのに目の下の色が違う。目の下にクマがあると落ち込んでしまいますよね。
いつまでもクマがあると、老けて見えたり疲れているように見えます。周囲の目線やお化粧のノリが気になるものです。
実は、目の下のクマは3種類あり、原因によって対策が異なります。何が原因のクマなのか確かめましょう。
睡眠時間が足りているのに目の下のクマがあるなど、対策法が分からない時に参考にしてみてください。
目の下にクマができる理由
そもそも、なぜ目の下にクマができるのでしょうか?
目の下は皮膚が非常に薄く、皮膚の下にある毛細血管の状態が表れやすい箇所です。加えて、目の周りには毛細血管が多いために血管や血液の色が透けて見えます。
体調不良や睡眠不足などが原因で目の周りの血行が悪くなると、ヘモグロビンが不足した黒っぽい血液や血管の色が透けて「クマ」ができます。
血行不良によるクマは「青クマ」です。他にも「黒クマ」、「茶クマ」が存在します。それぞれ原因が違うので、クマの種類に応じた対策が必要です。
青クマの原因と解消法
前述した通り「青クマ」は血行不良による目の下のクマです。
血行が悪くなり、目の周りの毛細血管が透けて青く見えます。真っ青ではなく黒みを帯びた青とグレーの中間のような色で、顔色が悪く見えてしまうクマです。
20-30代の比較的若い世代に発生することが多いクマです。
青クマの原因
青クマは以下のような原因で発生します。
・睡眠不足
・眼精疲労
・ストレス
・体の冷え
・乾燥
・疲労の蓄積
仕事が忙しい、ストレスが溜まっているなど、不健康な生活リズムだとあらわれやすいクマです。
青クマの解消法
青クマは目の周りの血行を良くすることで解消できます。
アイクリームを塗って目の周りの滑りを良くした後で、力を入れずに優しくマッサージをすると目の周りの血行を促します。力を入れて皮膚を擦ってしまうと色素沈着する可能性があるので、”優しく”触ります。
職場など外出先であれば、温まるタイプのアイマスクやレンジで温めたタオルを目の上に置きます。じっくりと温まって気持ちが良いですよ。
また、入浴中は湯船に浸かるなど全身を温めることを意識しましょう。ぬるめのお湯で半身浴をしたり、寝る前のストレッチなどが有効です。
タバコは血行を悪くするため、喫煙は控えましょう。
黒クマの原因と解消法
黒クマは目の下に脂肪がつき、脂肪の下がへこんでしまうクマです。
皮膚の色が黒いのではなく、へこんでいる部分が影になるので黒く見えます。そのためファンデーションの重ね塗りやコンシーラーなどでは隠せず、無理に塗るとかえって目立ちかねません。
年配の女性に起こりやすいクマです。
黒クマの原因
黒クマは目の下の皮膚がたるんだり、目の下の脂肪が突き出ることで起こります。いわゆる「涙袋」が影になって目の下が黒く見えてしまうのです。
もともと目の下に脂肪が少ない人は加齢で目の周りがたるみ、その下に影ができます。
また、目の下にある眼窩脂肪を支える筋肉が弱くなり、たるんだ脂肪が突き出すこともあります。
黒クマの解消法
黒クマは目の周りの皮膚がたるんで起こります。そのため黒クマの解消には、目の周りの皮膚にハリを与えることが大切です。
コラーゲンやヒアルロン酸など、肌にハリを与えるアイクリームを使用しましょう。エイジングケア効果のある美容液を目元に多めに塗りこむのも良いです。
へこみ部分にヒアルロン酸を注入する、目の下の脂肪を取り除くなど、手術による解消も可能です。
茶クマの原因と解消法
茶クマは色素沈着により目の下が茶色くなってしまうクマです。青クマや黒クマとは異なり、色素沈着なので「シミ」です。
目の下だけではなく、まぶたにできることもあります。
茶クマの原因
何度も目を擦ったり、紫外線の影響により色素沈着を起こすと茶クマになります。
乾燥によるかゆみや落としきれていない化粧品が原因で、皮膚表面で茶くまができます。
また、20歳頃からあらわれるアザです。頬や目の下、額などにできるアザで、皮膚の奥深くにある真皮にまで達しています。グレーと茶色の中間の色が奥から滲み出るように見えます。
茶クマの解消法
茶くまはどの階層で発生したかで解消法が異なります。
皮膚表面にできる茶くまは、基本的にはシミ対策と同じです。美白効果の有る化粧品を使用しましょう。
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどが有効です。
化粧品の落とし忘れも原因になるため、日頃のクレンジングを丁寧に行うことも大切です。目の周りはデリケートなので、撫でるように優しくクレンジング剤を伸ばしましょう。
真皮にできる茶グマは、表面を美白しても取り除けません。レーザー治療などといった、医療機関での治療が中心になります。