ついうっかり爪切りのときに切りすぎてしまった場合や、爪を噛むクセがある人は深爪になりがちです。少しの深爪であれば伸びると自然に治りますが、度々深爪状態になってしまう場合は、治療が必要になるケースもあります。
意外と知らない深爪の原因や治し方、予防法をご紹介します。
深爪の症状と原因
深爪は皮膚や爪床が見えた状態
深爪になった指先は、爪の奥の皮膚や爪床と呼ばれる部分が見えた状態です。深爪をした箇所は赤くなっているのですが、これは爪床に毛細血管が集まっているためです。
ひどくなると爪を除去する場合も
深爪をした指先は毛細血管がさらされたとても敏感な状態になっているため、ばい菌が入ったり、傷がつきやすくなるので注意が必要です。
深爪で炎症がおこっていると、すぐに治療をしなれければ最悪の場合爪を全てはがすことにもなりかねません。いつもの深爪だからと放置せず、異常が見られた場合は早めに処置することが大切です。
深爪になる3つの原因
(1)爪を切りすぎるクセがある
気をつけているつもりでも、いつものクセでついつい深く爪を切っているかもしれません。爪を切りすぎると爪の先が皮膚に食い込み炎症をおこすため、巻き爪を引き起こすことになります。
爪を切るときは意識して切りすぎないように心がけてください。
(2)爪を噛んでしまう
爪を噛むクセは精神状態に関係していることがあります。イライラしていたり、緊張状態のときには、無意識のうちに爪を噛んでいることもあるでしょう。
その場合は心療内科を受診して治療することによって改善する場合があります。
(3)運動が原因の場合も
足の深爪で考えられるのが運動によるものです。激しい運動によって足先に負担がかかり、深爪を引き起こします。その場合はなるべく自分の足に合った、クッション性が高く足に優しい靴を選ぶようにしましょう。
深爪の症状が見られた場合は、一旦足を休めてマッサージをするなど、無理をしないようにしてください。
深爪の治し方
ご説明したとおり、深爪は放置しておくと辛い症状を引き起こします。早めに治すための方法をいくつかご紹介します。
痛みがある場合
痛みが出たらすぐに冷やすと痛みが少し和らぎます。必ず保冷剤や氷で冷やすことが大切。冷湿布を貼ってしまうと逆に症状を悪化することになりかねないので、使わないようにしてください。
出血している場合
出血をしている場合はまず血を止めるのが先決。きれいに消毒液で消毒して皮膚を保護するワセリンを塗ります。
出血した状態の患部はとても細菌が入りやすいので、ガーゼやテーピングをしてしっかり保護しておきましょう。
足の爪が炎症をおこしている場合
足は靴を履いてしまうと状態が確認できないので、知らないうちに症状が悪化している場合があります。
痛みが出て炎症をおこしている場合は、ハイヒールや足先を圧迫する先のとがった靴は避けて、治るまでゆったりと履ける靴に変えてください。
すぐに改善したい場合
今すぐ何とかしたい場合は、ネイルサロンを利用するのもひとつです。ネイルサロンにはスカルプチャーという爪の上につけて矯正するものがあります。
人工爪なのでサロンに通ってケアする必要はありますが、すぐに改善したい場合や爪の見た目を重視するならおすすめします。
深爪を予防するためには?
深爪が習慣になっている人は、自分自身で改善する努力が必要です。いくつかの予防法をぜひ試してみてください。
普段から指先を保護しておく
爪の強度は個人差があります。すぐに割れたり欠けたりしやすい人は、爪にベースコートやトップコートを塗って補強しておきましょう。ネイルクリームやハンドクリーム、オイルなどをいつもそばにおいて、こまめに塗るのもおすすめです。
爪は四角く切る
爪は丸く切らずに爪先がまっすぐになるように四角く切ります。はじめは長めに切って少しずつ切りそろえていきますが、思っているより長めでストップしてください。
爪を噛まない工夫をする
無意識でうっかり爪を噛んでしまう人は、爪が口に近づいたときに気づく工夫が必要です。
目立つ色のマニキュアやつけ爪をつけたり、予防もかねてテーピングしておくのも良いでしょう。
身体の中から強い爪作りをする
爪を丈夫にするには、毎日の食生活も大切です。身体が健康な状態であってこそ、強い爪が作られます。
タンパク質やビタミン、カルシウム、ミネラルなど身体に必要な栄養素がバランス良く配合された食事を心がけましょう。
深爪の原因を治して美しい手に
深爪を引き起こす原因は、爪切りの仕方や爪を噛むクセなどその人によって様々です。すぐに治る軽度の深爪であれば心配はいりませんが、巻き爪や爪をはがすなど深刻なことになる可能性もあることを知っておいてください。
原因をとりのぞき、普段からケアをすることで深爪が少しずつ改善することでしょう。美しく健康的な爪を取り戻してくださいね。