年齢を重ねるほど、昔よりも髪の毛にハリやコシがなくなってきたと実感される方も多いですよね。
ハリやコシがないと、髪の毛がペタンとなってしまい髪のボリューム自体なくなってきます。貧相に見えてしまったり、髪の毛のボリュームがなくなるので顔が大きく見えてしまうなどが気になることもあります。
このハリやコシがなくなる原因や、ハリやコシを蘇らせる方法はあるのでしょうか?
そもそも「ハリやコシがない髪」って?
様々な原因により、ハリやコシが失われると、髪の毛は痩せて細くなり、パサパサと潤いがなくなってきます。
生まれつきの髪質もあります。両親がものすごくコシのある硬い髪の毛だった、家系が柔らかくペタンとする猫っ毛など、元からの髪質の違いもあります。
ハリやコシがないと、ヘアスタイルもきまりません。髪の毛が細くなっていくので、貧相な感じに見られてしまうことも。髪の毛をブローでセットしてもいまいちモチも悪かったりします。
ハリやコシがない髪になる原因
では、ハリやコシがなくなってしまう原因にはどんなことが考えられるかというと・・・
加齢によるもの
年齢を重ねるほど、髪の毛を作る毛母細胞の働きが弱くなり、髪の毛の成長がゆっくりになったり、生えにくくなったり、細くボリュームのない髪の毛が生えてきやすくなります。
また、昔よりも頭皮が固くなったと実感する方も多く、頭皮が固く衰えてくると毛穴の形も歪んできます。毛穴が歪んでくると、癖のある髪の毛が生えてくることもあります。そういえば、昔はストレートだったけど、今は癖毛になってきたということはありませんか?
エストロゲンの減少
女性ホルモンの一種エストロゲンの減少は、年齢を重ねるほど減少していきます。特に閉経後はかなり少なくなってきます。
エストロゲンが減少することで、髪の毛が育たず、ハリやコシがなくなり、薄毛が気になってくるようになります。
このエストロゲンの減少は、加齢だけでなく、ストレス、ダイエットなどでも減少することがあります。
血行不良
血行が悪くなると、頭皮に血液が行き届かなくなり、毛母細胞という髪の毛を作る細胞にも栄養が行き渡らなくなるので、髪の毛が育ちにくく、ハリやコシのない髪になりやすくやがて薄毛にもつながります。
肩こりや首こりのある方は、血流が滞りやすくなっているので注意が必要です。タバコも血流を悪くしてしまうので、血流を悪くさせない為にも禁煙するのがベターです。
髪の毛を酷使することによって
カラーもパーマもしていない方も多いですが、中にはカラーもパーマ・縮毛矯正が欠かせない方もいます。ある程度年齢を重ねると気になるのが、白髪や髪のボリュームです。白髪が生えては頻繁に染めたり、髪のボリュームが気になるからとパーマを頻繁にかける、癖毛が伸びて気になるから縮毛矯正をするとなると、当然髪の毛は傷んで細くなります。このカラーやパーマ・縮毛矯正で髪の毛が傷むことで、キューティクルが開いた状態となり、そこから髪の毛のタンパク質がシャンプーなどのたびに逃げていくことで、徐々に髪の毛が細くパサパサしてしまうことにつながります。
毎日、ドライヤーでブローしたり、アイロンやコテを使ってセットすれば、髪の毛の色が抜けてパサパサとなってしまいます。
また、タオルドライでゴシゴシと拭けば摩擦が加わり、濡れ髪のまま寝てしまえば、キューティクルがはがれてしまうことに。
睡眠不足
睡眠不足だったり、本来寝るべき時間でない時間に睡眠を摂っているなどはないでしょうか?
寝ている時は髪の毛が成長する時間でもあります。また、傷んだ細胞を修復する時間でもあります。中でも、夜22時~深夜2時が一番それらが活発に働く時間帯になります。
寝るなら是非この時間帯に熟睡出来ているようにしましょう。
食生活の偏り
髪の毛をしっかり成長させてハリやコシのある髪の毛を育てるなら、栄養バランスの整った食事を摂ることです。
インスタント食品ばかり、お菓子しか食べていない、タンパク質を摂っていないなどありませんか?
髪の毛の主な成分はタンパク質なので、タンパク質をしっかり摂取することはもちろんなのですが、それ以外にもタンパク質を髪の毛に形成させる成分として亜鉛が必要だったり、他にもビタミンも必要です。
栄養バランスが崩れると、髪の毛も細くコシのない髪の毛が増えていったり、髪の毛も成長しづらくなります。
ダイエットで偏った食生活もよくありません。
ストレス
ストレスの多い生活を送っていると、ホルモンバランスが崩れて血行も悪くなりがちです。髪の毛が育ちにくくなってしまいます。
脱毛ホルモンの影響
女性は影響を受けにくいとはいわれますが、脱毛ホルモンという男性ホルモンから生成されるデヒドロテストステロンというホルモンがあります。これらが増えることで、毛母細胞から髪の毛の発育が妨げられます。
髪にハリやコシを蘇らせる方法
洗髪時にしっかり流す
洗髪時に洗い残しがあったり、皮脂が残っていると、それらで頭皮がペタッとしてしまいます。
ちょっとしつこい位に洗い流します。これを心がけるだけでも、だいぶ違います。
リンスやトリートメントは毛先だけに
リンスやトリートメントを髪の毛の根元付近からたっぷり付けていませんか?
リンスやトリートメントの油脂が頭皮に残りやすくなって、ペタッとなりやすくなります。毛先中心に付けましょう。
オイルリッチなものは使わない
シャンプー、リンスやトリートメントで「しっとり」「ボリュームを抑える」「超ダメージ毛」など用のものは、油分が多く入っています。
出来るだけ、「さらさら」「ボリュームアップ」「ハリコシを出す」と記載されているものを使いましょう。
髪の毛を育てる栄養素をしっかり摂る
髪の毛はケラチンというタンパク質で出来ています。先程挙げたタンパク質と一緒に、亜鉛も一緒に摂ることで、摂取したタンパク質が髪の毛に形成されます。また、タンパク質やビタミンCも一緒に摂ると亜鉛の吸収が良くなります。
葉酸も髪の毛が成長するのに必要な水溶性ビタミンBで、葉酸はイチゴ、レバーなどで、サプリメントからも摂取出来ます。
ヘナを使ってみるとハリやコシがアップ
ご存知の方も多いかもしれませんが、「ヘナ」という薬草の染毛剤があります。これは、粉状なのですがぬるま湯などで溶いて髪の毛に塗布してトリートメントのように放置してから流すと、髪の毛にハリやコシが出ます。これは1回の使用で実感出来ます。
ヘナ100%のものが余計な混ざりものがないので、使用するなら100%のものを使用するようにして下さい。ヘナは黒髪にはあまり色が入りませんが、白髪や明るく染めた髪の毛にはオレンジ色に染まるので、そこはよく考えてから使って下さい。
ペタンコ髪解消に何か対策は?
ハリやコシを出す為に、上記に上げたことは日頃心がけるとして、他に即効でペタンコ髪に見せないように出来ることはないかというと・・・
カットでの対策
ハリやコシがなくペタンコ髪だと、ヘアスタイルもいまいちになりがちです。
髪の毛の長さは、長いよりは短い方がペタンコ髪に見えづらくなります。トップに重さがあると、その重さが重力で髪の毛が抑えられてしまうので、トップは短めの方がフワッとなりやすいです。
パーマでペタンコ解消
あまり髪の毛をあれこれするのも傷めてしまいますが、ストレートヘアでいるよりはパーマをかけたほうがペタッとなりにくくなります。
カラーでペタンコに見えにくくする
髪の毛のカラーも、黒く染めるよりは明るく染めた方が地肌との色差が少なくなるので、明るめに染めた方がペタッと重く見えにくくなります。
日頃髪の毛が細くならないように食べ物や髪の毛のケアに気を遣うだけで、すぐではありませんが少しずつ個人差はありますが、髪の毛の状態が変わってくるようになります。
あと、ペタンコでハリやコシがなく落ち込んでストレスを溜めるのもよくありません。ストレスも大敵なので、あまり気にしないようにしましょう。