風邪をひいたり、無理に喉を使ったりすることで起こる喉の痛み。唾を飲み込んでも強い痛みを感じたりとかなり辛いですね。のど飴を舐めると舐めている間だけは少しマシになりますが、のど飴がなくなってしまうとまた強い痛みが出てしまうものです。そこで今回は簡単にできる喉が痛いときに試してみたい対処法をご紹介します。
喉が痛くなる主な原因
喉が痛くなると「風邪かな?」と簡単に考えがちですが、風邪以外にも様々な病気が原因で喉が痛くなることがあります。怖い病気でいうと「喉頭がん」でも喉の痛みが出てしまいます。他にも空気の乾燥や自律神経の乱れや花粉症などから喉の痛みが起こることもあります。
ですが、喉の痛みの原因として多いのはやはり風邪です。風邪をひくと免疫が低下してしまうことでウイルス感染を起こし、喉の痛みや鼻水、鼻づまり、咳といった他の風邪症状が出ます。
喉が痛い時の対処法
喉の痛みを抑えるには、喉の炎症や細菌の増殖を抑え、ウイルスを殺菌することが大切です。
1.口呼吸をやめる
花粉症やアレルギー性鼻炎など、鼻に何らかのトラブルを抱えている場合には、どうしても口呼吸になってしまいます。ですが口呼吸をすると口内だけでなく喉も乾燥しますから、喉の粘膜を傷めてしまい、喉が痛くなってしまいます。
口呼吸をやめて鼻呼吸をすることで、口内や喉の乾燥を防ぐことができます。
鼻が苦しくてどうしても鼻呼吸ができない場合は、濡れマスクなどを使用するのがおすすめです。濡れマスクを使用すると喉の粘膜を保湿することができます。
濡れマスクはドラッグストアなどで簡単に購入することができますが、自分で簡単に作ることもできます。ひとつ持っておくと便利ですね。
2.喉の痛みに効くツボを押す
喉が痛いときに効果的なツボがあります。
・【水突(すいとつ)】
喉仏の斜め下にあるツボ(左右にあり)で、喉の痛みや腫れ、咳、声枯れに効果があります。
・【天突(てんとつ)】
喉仏の下、鎖骨の中央にあるツボで、喉の痛みや腫れ、咳、声枯れに効果があります。
・【気舎(きしゃ)】
鎖骨の中央から指2本分外側にあるツボ(左右にあり)で、喉の痛みや腫れ、咳、肩こり、吐き気に効果があります。
3.喉の炎症を抑えるホットドリンクを飲む
喉の炎症を抑えるために効果的な食材は、大根や生姜、はちみつです。これらをドリンクに混ぜてホットで飲むことで痛みを緩和させることができます。
これらの食材と合うのが紅茶です。紅茶にはタンニンが含まれていますから、喉を殺菌してくれる効果もあります。しょうがと合わせることで体を温め、免疫力をアップさせる相乗効果が得られます。
4.はちみつを舐める
はちみつには殺菌作用があるため、喉の炎症を抑える効果があります。喉の痛みを和らげるだけではなく、咳や痰にも効果的です。そしてはちみつにはビタミンやミネラル、ポリフェノールが豊富なので、アンチエイジングにも効果があります。
5.喉を温める
ストールなどで外側から喉を温めるのが効果的です。
体を1度上げるだけで、免疫力は5倍もアップしますから、体を冷やさないようにしっかりと温めましょう。夏場などは全身を温めるのはつらいですから、首元だけは温めるように工夫しましょう。
6.こまめにうがいをする
水だけでのうがいではなく、うがい薬を使ってうがいをする方が喉の痛みに効果的です。うがい薬がない場合は、殺菌作用がある緑茶で代用することもできます。
塩水を鼻から吸い込んで口から吐き出す「鼻うがい」も効果的です。
7.加湿器を利用する
喉をしっかり保湿するために、加湿器を使って部屋の中の湿度を上げましょう。部屋の湿度を60%に保つと、ウイルスの約80%が死滅します。加湿器がない場合は、濡れたタオルを干したり、コップに水を入れて部屋に置いておくだけでも効果があります。
これら7つの対策は、できるだけ早めに実践することで、早くかなりの改善を実感できるはずです。
喉が痛い時のNG行為
喉に痛みがあるときにやってしまうとさらに痛みを悪化させてしまう行為があります。
アルコールの摂取や喫煙、辛いものや炭酸飲料などの刺激物を食べることは、喉の炎症を悪化させてしまうため、痛みが治まるまでは控えるようにしましょう。
しっかり喉を休ませよう
喉に痛みがある場合には、喉に負担がかかるようなことは極力控えることが大切です。少しでも喉がおかしいなと感じたら、無理をせずに喉を休ませましょう。
無理に喉を使ってしまうと、喉の痛みだけではなく、声枯れなども起こってしまい、回復するのに非常に時間がかかるようになります。
喉が痛くならないための予防策
喉に痛みが出たときに対処するのではなく、できれば痛みを出ないようにしたいものですね。
喉が痛くならないための予防策として効果的なのが、「こまめなうがい」と「マスクの着用」です。
外から帰ってきたとき以外にもこまめにうがいをすることで、喉についたウイルスや細菌を洗い流すことができますし、マスクを着用することで、ウイルスや細菌の侵入を防ぐことができます。
普段から免疫力が下がらないように意識することも大切です。