「朝シャンははげる」ということを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
でも、なぜ??
シャンプーはシャンプーで同じなのに、なぜはげになるのか疑問ですよね。それには理由があるのです。
朝シャンの歴史
今では多くの方がご存知の「朝シャン」。かつて1980年代半ばには、女子高生を中心に朝食を抜いてでも朝シャンプーすることがブームになりました。
1985年には、洗面化粧台でシャンプーが出来るという「シャンプードレッサー」なるものが発売されました。
その後、1987年に資生堂から「モーニングフレッシュ」というシャンプーが出ました。このシャンプーのキャッチフレーズが「朝のシャンプー」でした。それが女子高生を中心に「朝シャン」と略され、ブームとなった時代がありました。
同じ年には、「朝シャン」が新語・流行語大賞にもなりました。この時代は、出掛ける前の女子の身だしなみの1つとして、女子高生や女子大生、OLの間で大変ブームになりました。
そもそも「朝シャン」をする理由は?
かつて大ブームを巻き起こした朝シャン。今では、当時ほどではないですが、夜シャンプーする方もいれば、朝される方もいます。夜シャンプーする方にしたら、なぜ朝わざわざ洗うの??って思うかもしれません。では、朝シャンする理由とは?
夜洗わなかった
残業、飲み会、遊び、夜更かし、眠くてなどの理由で、夜お風呂に入らなかったなどで、そのまま朝を迎えてしまったことで朝洗って出かけて行くパターンです。
さすがに、前日の頭の汚れをつけたまま仕事や学校には行きづらいものです。臭うかもしれませんし、脂ぎってて恥ずかしい思いもするでしょう。そんな時は、朝洗うこともありますよね。
寝癖を直すのにちょうど良い
特に髪の毛が短くなるほど、髪の毛をセットするには一度髪の毛を濡らした方が良い時があります。
濡らしたついでに洗ってしまうというのがこの場合の考えです。ただ濡らすより、洗ってからイチから髪の毛をセットしたい気分でするパターンです。
シャンプーの香りを漂わせたい
好きな人の前でいい香りを漂わせたい、満員電車でフワっとシャンプーの香り、通った後の残り香のことを考えて、朝洗い立てで出掛けたい方のパターンです。
夜シャンプーするよりも、朝洗い立ての髪の毛の方がシャンプーの香りだって漂いますよね。特にロングヘアーで下ろしている方は気を遣っているところだと思います。
朝スッキリしてから出掛けたい
眠くてボッーとした頭では勉強も仕事もはかどりません。
朝、シャワーやお風呂に入ってから、スッキリした状態で出掛けたい方のパターンです。
朝シャンがはげの原因と言われる理由
朝シャンははげる、そんなことを聞いたことはありませんか?
でもなぜ??
シャンプーが落とし切れていない
朝は結構時間がなく支度の時間がギリギリだったりしませんか?
そんな時、シャンプーを手早めにすませてしまったりしてしまいます。ゆすぎが甘かったり、襟足や顔周りが落ちていないなんてことも。
お風呂場でゆっくり時間をかけて入浴してしっかり洗うなら話は別ですが、シャンプードレッサーなどで洗ったり、洋服を汚さないようにと気を遣って洗っていると意外と洗い残しが多いものです。
また、シャンプーの香りを残そうとわざとしっかりゆすがないでしまうこともあります。
皮脂を取り過ぎてしまっている
夜は習慣的にお風呂に入って髪の毛は洗う。だけど、朝の寝癖が酷くてとか、洗い立てで出掛けたいなど人それぞれですが、夜洗っているけれども朝も洗うパターンに多いのが皮脂の摂り過ぎです。
1日1回で充分なところ、1日2回洗ってしまっていると、まず頭皮が乾燥してしまい、頭皮が皮脂がなくなってしまったとばかりに、せっせと皮脂を作り出して更に頭皮は皮脂を分泌してしまいます。
開いている毛穴にダメージが
特に夏場は、暑くて起きることはありませんか?そうなると、頭皮の毛穴が開いていることがおおくなります。
開いた毛穴にシャンプー剤が入りやすくなります。よ~くゆすげばいいのですが、急いでいたりゆすぎがおろそかだと毛穴にシャンプーが入り込んだままになってしまいます。
それが積もり積もると、かゆみや抜け毛の原因になってしまいます。
庇護膜を取り過ぎてしまう
シャンプーすることで皮脂は取り除かれるわけですが、その皮脂が補われるには約6~24時間かかるとされています。
この皮脂を庇護膜と呼んでいますが、この庇護膜は紫外線から頭皮を守ってくれる皮脂のことです。
朝シャンプーしてしまうと、この庇護膜がない状態なので、紫外線からのダメージを受けやすくなります。紫外線のダメージを受けてしまうことで、頭皮を傷めてしまいます。
「夜シャン」が基本!
朝も洗いたいが、出来たらその日は夜だけの1回洗うようにするのがベターです。
髪の毛や頭皮は1日でいろんな汚れが付着します。頭皮の脂だったり、フケ、整髪料、手垢、外気、排気ガス、部屋臭、食べ物臭、細菌、ダニなど。
その日のうちに汚れを本来はしっかり落としてから眠りたいものです。汚れがそのままついたまま寝てしまうことで、頭皮環境が悪いまま寝てしまうことになります。
髪の毛は夜成長します。時間的には夜22時~2時の間に睡眠をしっかり摂っているかが重要です。この時間が一番髪の毛が成長する時間とされています。
夜洗わないで寝てしまうことで、毛穴に皮脂が詰まった状態なので、髪の毛が成長しにくい状況になってしまいます。
どうしても朝シャンプーしたい!
特に皮脂分泌が多い方や美意識の高い方は朝も洗いたくなるかもしれません。
髪の毛の多い方はさほど心配はいらないかもしれませんが、髪の毛の少ない方や薄毛の方は毎日の朝シャンは控えた方が良さそうです。
どうしても朝シャンをしたいなら・・・
湯シャンだけにしておく
湯シャンとは、お湯だけで基本しっかり洗うことです。ぬらしておしまいだけでなく、お湯だけでしっかり落とすことです。
寝癖が気になる、髪の毛をブローしたいなどの時は、ただ濡らすだけでなくお湯だけでしっかり洗います。汚れの8割方はお湯だけで落ちます。
夜だけは洗う
朝シャンプーしたから夜シャンプーしなくていいや、というのを毎日繰り返すのだけは避けましょう。基本的に夜は洗います。その日の汚れはその日のうちにです。朝シャンプーする頻度は少なくします。
朝シャンするならしっかりゆすぐ
もしどうしても朝シャンしたくなったら、しっかりゆすぐように心がけて下さい。
シャンプー剤が残留していると、それが頭皮に負担がかかります。
しつこいくらいにゆすぐくらいがベストです。
夜シャンだけにしていくコツ
朝シャンが良くないことが分かったところで、朝シャンを控えて夜シャンだけにしていくコツです。
髪の毛に香りをつけたいなら
朝シャン派に多いのが、髪の毛からシャンプーの香り漂わせたいことです。
これには、朝、香水などや髪の毛専用のヘアフレグランスなどもあるので、それらを出掛ける前にシュッとひと吹きするとシャンプーの香りよりも、少し香りが強く出て香りも長持ちします。
夜、ブローしてしまう
夜はザッと乾かすだけにしていませんか?
これに一手間加えることになりますが、お手持ちのブラシやクルクルドライヤーを使って、ある程度ブローしてしまいます。ボブからロングヘアはある程度ブローで整えておくことで、次の日のセットがラクになります。
前髪もブローしておきます。邪魔だったら、ブローして軽くダッカールなどのピンで斜めに止めておきます。髪の毛は濡れ髪から乾いていく時に癖がつきやすくなります。それよりは完全に乾いた髪の方がいくらか癖はつきにくくなります。
朝シャンがはげる理由が分かったかと思います。
皮脂を摂り過ぎてもダメですし、洗い残しが出やすくかったり、庇護膜がなくなって紫外線の影響を受けやすくなるのが、朝シャンの欠点ですね。
これが毎日の習慣になってしまうと、気づいたら薄くなっていたでは遅いですよ。朝シャン派で最近髪の毛薄くなってきたなと実感された方、シャンプーを夜に変えましょう!