どんなにスキンケアに力を入れていても、髪がパサパサで傷んでいたら美しさが霞んでしまいます。髪は女性の美を決める大切なパーツ。いつでもツヤツヤの美しい髪をキープしたいものです。
そんな時に役立つのが天然の油脂であるのシアバターです。シアバターはスキンケア用でも有名ですが、髪のお手入れにもぴったりな素材なのです。今回は髪をツヤサラにする「シアバター」の効果と使い方を紹介します。
シアバターとは?
シアバターは「シアの木」の種から作られる植物性油脂です。常温でバターのように固形なのでシアオイルではなくシアバターと呼ばれます。シアの木はガーネやナイジェリアなど特定のアフリカ諸国にしか生えていません。ロクシタンを始めとする有名コスメブランドが商品化したため、一躍有名になりました。
シアバターは大部分をステアリン酸とオレイン酸が占め、保湿力の高さが人気の理由です。油脂に加えてビタミン類も含まれており、皮膚の乾燥と健康を保ってくれる頼もしいバターです。木の実のようなほのかな香りと体温で溶けるテクスチャーなので、そのままでも肌に塗ることができますよ。
原産地では古くから塗り薬、食用として用いられており、傷の消毒や火傷の治療などに使用されてきました。
シアバターの成分
シアバターには保湿成分はもちろん、さまざまな美容成分が含まれています。
オレイン酸
長時間保湿効果が得られます。オレイン酸は皮脂と似ている成分の脂肪酸で、シアバターが肌に馴染みやすいのはオレイン酸のおかげです。オレイン酸は酸化しにくい物質で、油焼けが起こりにくく紫外線対策にも用いられます。
ステアリン酸
抗酸化作用が高く、肌を清潔に保ってくれます。また、油分と水分とを乳化させる作用があり、肌の表面をしっとりと保湿する効果があります。
カロチノイド
皮膚の再生を助ける成分です。肌荒れでガサガサになったお肌を優しくサポートしてくれます。
トコフェロール
天然のビタミンEで、肌のアンチエイジングに効果がある成分です。
トリテンペンアルコール
保湿作用があり、肌を柔軟にしてくれる成分です。
シアバターの美髪効果
シアバターに豊富に含まれるオレイン酸は、皮脂と似た成分です。そのため、シアバターは肌はもちろん髪にも馴染みの良い油脂なのです。
髪の保湿効果
シアバターは天然の保湿剤です。髪につけることで表面をコーティングして、髪の水分や栄養が蒸発するのを防ぎます。天然成分なので刺激になりにくく、定期的に使用することで保湿成分が髪に浸透します。
髪の保護
シアバターは安定した成分で酸化しにくいため、紫外線などの刺激やダメージから髪を守ってくれます。
お風呂上がりのダメージを防ぐ
お風呂上がりの濡れた髪は、水分と油分が失われやすいタイミングです。放置するとドライヤーの熱などで、髪が傷んだり切れ毛が起きる可能性があります。シアバターはドライヤーの熱から髪を守り、ドライヤー後の髪にまとまりが生まれます。
シアバターの髪への使い方
シアバターは万能クリームです。髪への使用法も様々です。髪のお悩みに合わせて使い方を研究してみましょう。
シャンプー後のヘアクリームとして
最も気軽な使い方は、ヘアクリームとして使用する方法です。シャンプーの後は、頭皮の皮脂や髪の水分と油分が減少します。シアバターで不足分を補い、髪の保護膜を作ります。
大豆ほどのシアバターを手に取り、手のひらの熱で柔らかく溶かします。しっかりとタオルで水分を拭いた髪に溶けたシアバターを塗り、ドライヤーをかけます。ドライヤーの前に使用することで髪の水分が不足するのを防ぎ、熱のダメージから保護してくれます。
たくさん塗りすぎると髪がべたつく可能性があるので、薄く均等に伸ばしましょう。
シャンプーに混ぜる
シャンプーで髪のきしみが起きたり、リンスが苦手な人は、シアバターをシャンプーに混ぜてみましょう。いつもと同量のシャンプーに、ほんの少しだけシアバターを混ぜて洗髪します。髪のまとまりが良くなりますよ。
頭皮マッサージ
シアバターは頭皮の健康にも良い植物油脂です。シアバターで頭皮マッサージを行い、健康な髪が生えてくる環境を作りましょう。
1.乾いた状態の頭皮にシアバターを広げます
2.シアバターを体温で溶かしつつ、頭皮全体に揉み込んでいきます
3.両手指の腹を使いながら、下から上に頭皮全体をマッサージをします
4.通常どおりシャンプーを行います
シアバターが頭皮に詰まった汚れや皮脂を浮かせて、シャンプーで綺麗に落とすことができます。頭皮全体の血行が良くなり、髪の成長を早めたり、健康な髪が生えてきます。頭皮のかゆみやベタつきにお悩みなら、まずは頭皮マッサージがおすすめです。