「髪は女の命」とも言われているように、サラサラヘアーは女性の憧れですよね。
でも、綺麗な髪を作り、保つためには、特別な道具やヘアケアアイテムを使った大変なお手入れが必要そうで、自分には縁遠い……なんて思っていませんか?
髪のお手入れって、そんなに難しいものではないんですよ。
今回は、サラサラヘアーを手に入れるための簡単なケアの方法や、髪を内側から美しくする食生活や生活習慣についてご紹介します。
基本を押さえて毎日継続していけば、天使の輪のあるサラサラヘアーも夢ではありません。
髪の毛をサラサラにするヘアケアのやり方・ポイント
シャンプーからドライヤーで乾かすまで、毎日の習慣としてほぼ無意識で行っているヘアケア。基本の基本だからこそ、やり方一つで大きな差の出てきます。
この作業を見直して、ひとつひとつのケアを丁寧にするだけで、髪の輝きはまったく違うものになるんですよ。
1.お風呂に入る前に丁寧にブラッシング
ブラッシングは絡まった髪の毛をほどくだけでなく、水分や皮脂を髪全体に行き渡らせたり、髪や頭皮の皮脂や汚れを浮かび上がらせるはたらきもあります。
シャンプーをする前に丁寧にブラッシングを行うことで、使うシャンプーの量が少なくても汚れ落ちが良くなり、ただシャンプーしただけでは落としにくい髪の毛の奥に隠れた汚れも落とすことができるようになります。
ブラッシングをする際には、まず毛先の絡まりを解してから髪全体をブラッシングするようにしましょう。頭皮のマッサージにもなって気持ちが良いですし、血行も促進されますよ。
2.オイルクレンジングをしてからお風呂に入ろう
ブラッシングが終わったら、オイルクレンジングで毛穴に詰まった汚れを浮かせます。
オイルクレンジングはお風呂に入る前に行うのがおすすめですが、体が冷えるのもよくないので、手や頭が濡れないように気を付けてお風呂の中で行っても構いません。
使用するオイルは、ホホバオイルや椿オイルなど、髪に良い植物性のオイルを使用してください。
乾いた状態の頭皮にオイルを適量マッサージしながら馴染ませましょう。そのまま10分ほど置いておくと、毛穴に詰まった汚れが浮いてきます。
その時、蒸しタオルやお湯で濡らしてよく絞った温かいタオルを頭に巻いておくと、頭皮の毛穴が開くのでより効果的です。
3.シャンプーの前にしっかり湯洗い
シャンプーをする前に頭を濡らすのは当たり前……ですが、濡らすだけでなく、そのままお湯のみで髪と頭皮をしっかり洗いましょう。
こうして丁寧に湯洗いをすることでオイルクレンジングで髪についたオイルはもちろん、ほとんどの皮脂や汚れが落ちますし、シャンプーの泡も良く泡立ちます。頭皮の毛穴も開くので、毛穴に詰まった汚れを効果的に落とすことにも繋がります。
4.シャンプーは指の腹で優しく
しっかりと湯洗いができたら、いよいよシャンプーです。
シャンプーはたくさん使えば良いというものではありません。洗浄力の高いシャンプーはその分頭皮や髪への刺激も強いので、シャンプーは必要最低限だけ使用するようにしましょう。
具体的には、500円玉1枚分程度(ポンプ式シャンプーならワンプッシュ)です。「たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、しっかりとオイルクレンジングや湯洗いをしたあとなら、この量で問題ありません。
基本的にシャンプーで洗うのは髪ではなく頭皮です。手の上でシャンプーと同量のぬるま湯を加えてしっかり泡立てて頭全体に馴染ませたら、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージしながら洗いましょう。
血液やリンパ液の流れを良くするために、頭頂部に向かって下から上へとマッサージしながら洗うと良いですよ。
5.洗いよりもすすぎが重要
すすぎはサッと洗い流すだけではいけません。
ぬめりが取れていても髪や毛穴にシャンプーなどの成分が残っていると、頭皮や髪のトラブルが引き起こされてしまいます。
シャンプーをするときよりも時間をかける気持ちで、丁寧にすすぎましょう。
6.コンディショナーは毛先を中心に
コンディショナーやトリートメントを使用する場合は、根元にまでつける必要はありません。傷みやすい毛先を中心に揉み込むように使用しましょう。
根元までつけてしまうと、頭皮について毛穴が詰まったり、ニキビなどの頭皮トラブルや髪全体がベタベタしてしまう原因になってしまいます。
また、シャンプーのすすぎをしたあとにタオルである程度の水分を取っておくと、コンディショナーなどの成分が髪の内部にまで浸透して、より効果を得ることができます。
もちろん、すすぎはシャンプーのときと同様に、丁寧に行ってくださいね。
7.ドライヤーは低温で手短に
髪は濡れた状態が一番ダメージを受けやすいので、自然乾燥させずにドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。
ですが、ドライヤーによる高温もまた髪への強い刺激になりますので、低温で手短に終わらせることが美しい髪を保つポイントです。
毛先は乾燥しやすく根元は乾きにくいので、根元を中心に乾かしていきます。髪に手を入れて揺らしながら根元や頭皮に温風が通るようにしましょう。
またドライヤーは髪から20cm離しドライヤーを左右に振りながら当てるようにすると、吹き出し口から出る高温の風や同じ場所にばかり温風が当たることで髪が傷むのを防ぐことができます。
髪が乾いたあとはドライヤーを冷風に切り替え、仕上げをすることも忘れずに。
キューティクルが閉じて、髪にツヤと潤いが戻ります。
ヘアケア用品も見直そう
ご紹介したヘアケアは、お手持ちのブラシやドライヤー、シャンプーなどでも十分に効果が得られる方法ですが、さらに効果を高めたいならヘアケア用品も見直してみましょう。
ヘアブラシ
ヘアブラシは、静電気が発生しにくい材質のもので、先が尖っていないものがおすすめです。安価で販売されているプラスチック製やナイロン製のブラシは、静電気を発生させて髪を傷めてしまう原因になるので避けましょう。
柘植や竹、豚毛や猪毛などがおすすめです。
ブラシの目の粗さは、髪の質や量、長さによっても異なりますが、粗めのものを選べば間違いありません。
髪の絡まりを解くための目の粗い柘植や竹のブラシと仕上げ用の豚毛や猪毛のブラシがあれば最高です。
シャンプー
洗浄力の高いシャンプーは髪を乾燥やダメージから守るために必要な皮脂まで取り去ってしまい、合成界面活性剤も多量に含まれています。頭皮や髪を健やかに保つためには使用するべきではありません。
シャンプー前のブラッシングと湯洗いをしっかり行っておけば、洗浄力が特別高いものでなくても十分に汚れは落ちます。できるだけ低刺激のオーガニックやアミノ酸系シャンプーや、無添加石けんを選びましょう。
植物性オイル
植物性オイルはシャンプー前の毛穴のクレンジングだけでなく、入浴後のトリートメント代わりにも使用することができます。合成界面活性剤が含まれていない自然なものなので、髪にも優しいですよ。
ホホバオイルや椿油など、自分に合ったものを探してみましょう。
髪の毛をサラサラにする食生活
日々のヘアケアと同時に、食生活を見直して髪を内面から健康で美しくしていきましょう。
コンビニ弁当や外食に頼りがちだったり、ダイエットのために過度な食事制限を行っていると血液の循環が悪くなり、栄養不足で肌の調子が悪くなってしまいますよね。体の末端である頭皮は特に血液が不足して栄養不足になりがちです。
野菜中心のバランスの良い食事を心掛け、特に健康な髪に必要なたんぱく質・亜鉛・ビタミン類・葉酸を積極的に摂るようにしましょう。
たんぱく質
髪の毛の99%はたんぱく質です。食事からしっかりと上質なたんぱく質を摂って、しっかりとした髪を作りましょう。
たんぱく質が多い食品としては以下のようなものが挙げられます。
・肉類(特に鶏肉)
・サバ、鮭、タラなどの魚類
・豆腐や納豆などの大豆製品
・乳製品や卵
ビタミン類
特にビタミンB2、B6は健康で美しい髪を作るために必要不可欠です。
ビタミンB2、B6が多い食品としては以下のようなものが挙げられます。
・ブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜
・果物
・きのこ類
・豆腐や納豆などの大豆製品や豆類
・チーズ、卵
亜鉛
食事からたんぱく質は、体内で一旦分解されてから再び合成されてて体中の様々な場所、もちろん髪を育てる頭皮にも送られます。たんぱく質を合成するときに必要になるのがミネラルで、特に亜鉛は髪の発育のために重要なミネラルです。
亜鉛が多い食品としては以下のようなものが挙げられます。
・牡蠣
・豚レバーや鶏レバー
・アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類
・うなぎや貝類
・納豆
葉酸
葉酸は亜鉛と同じくたんぱく質の合成に必要な栄養素であり、血管を通って栄養素を送る役割のある赤血球を正常にはたらかせるためにも欠かせません。
亜鉛が多い食品としては以下のようなものが挙げられます。
・わかめ、昆布、海苔などの海草類
髪の毛をサラサラにする生活習慣
生活習慣の乱れは、すぐに髪のトラブルとして現れます。規則正しい生活を心掛けて、サラサラの髪の毛を育て、保ちましょう。
髪は入眠から3時間後に最も多く分泌される成長ホルモンによって育ちます。そのため、夜更かしはせず、質の高い睡眠をしっかりとるようにしましょう。
また、髪や頭皮が汚れたまま眠ると健康な髪の毛が育ちにくくなってしまうので、お風呂は夜寝る前に済ませ、清潔な頭で眠るようにしてください。
精神的なストレスや喫煙なども髪のダメージとなりますので、ストレスを溜め込み過ぎず上手に解消したり、タバコを控えることも大切です。
日頃から適度な運動を取り入れ、体中の血行を促進しておくことも良いですね。
髪は伸びるのに時間がかかるため、ヘアケアの見直しや食生活、生活習慣の改善を行っても、すぐに効果が現れるわけではありません。半年~1年、根気よくケアを続けていくことが大切です。