パーマやくしゅくしゅヘアをしていると忘れがちな「ブラッシング」。ゆるふわヘアーは特にブラッシングせずとも綺麗にまとまるため、ブラッシングの頻度が低い人が増えています。ブラッシングは髪のツヤと健康を守る役割を担っていることはご存知でしょうか。
今回はブラッシングの効果と、正しいブラッシングのやり方を紹介します。
ブラッシングの効果
ブラッシングの目的は髪の乱れを直すためだけではありません。髪と頭皮の健康に大切な役割があるのです。
ホコリや切れ毛を取り除く
見た目には見えませんが、髪にはホコリや汚れが付着します。ブラッシングすることで髪のホコリや汚れを払い落とすことができます。
また、自然と髪は抜けていくものですが、抜け毛を放置すると他の髪と絡まってしまいます。そのためブラッシングで切れ毛や抜け毛を取り除き、髪の絡まりを解消できます。余分な切れ毛やホコリを取り除くことで、髪を清潔にして後で使うシャンプーの洗浄効果も上がりますよ。
頭皮の血行を促進
ブラッシングには頭皮のマッサージ効果があり、頭皮や頭部全体の血行を促進します。頭皮の血行が改善すると、血液はもちろん髪に必要な栄養分も行きわたり、健康な髪が生えてきます。
ブラッシングの心地よい刺激が、栄養不足や血行不良による薄毛の予防になります。また、育毛剤や頭皮の保湿剤などが浸透しやすくなる効果もあります。
髪に潤いを与える
髪が乾燥してパサパサしている時にも、ブラッシングは効果的です。頭皮からは天然の油、「皮脂」が分泌されています。そのままだと頭皮にだけ付着し、毛先までは届きません。ブラッシングにより、頭皮の皮脂を髪の毛先まで広げて髪の潤いを保つことができます。
髪に皮脂を伸ばすことで、頭皮に余計な皮脂が溜まり続けず、頭皮にも髪にも適度な潤いを与えることができますよ。自分の体から分泌されるものなので、ヘアクリームやヘアオイルよりも髪に優しく馴染みます。
ブラシの選び方
正しいブラッシングには、ブラッシングに適したブラシが必要です。髪質や皮膚の強さに合わせて選びましょう。
ナイロン・ポリエチレン製
お手入れが簡単かつ安価なのが、ナイロンやポリエチレン製のブラシです。目が詰まっておらず、水洗いできるものも多く売っています。衛生的で手軽なので、初めてブラシを選ぶ人や綺麗に水洗いしたい人に適しています。
ポリエチレン製のブラシは実は静電気が起こりにくいのです。髪の細い人はポリエチレン製のブラシの方が良いでしょう。
動物の毛
ブラッシングといえば、動物の毛のブラシを思い浮かべるかもしれません。高価ですが髪や頭皮に優しいブラシです。動物の毛は髪にツヤを与える効果が高く、イノシシや豚の毛が主流です。
ブラシの目が詰まっているので、清潔を保つにはきちんと保存して、こまめなお手入れを行うことが大切です。
新しい素材
近年では、マイナスイオンやトルマリンなどが発生する新しい素材のブラシが豊富です。髪に潤いを与えたり静電気を防ぐなど、機能的なので髪の悩みに合わせて選びましょう。ヘアブラシ売り場に行けば試用できるので、効果を確かめてから購入すると良いです。
正しいブラッシングのやり方
頭皮に合うブラシを見つけたら、早速ブラッシングしてみましょう。慣れれば順序良くスムーズにできますよ。
1.毛先の絡まりをほどく
全体をブラッシングする前に、毛先の絡まりをほどきます。特にロングヘアの人は毛先の方が絡まりやすく、ブラッシングした時に引っかかります。最初に毛先にだけブラシを入れ、絡まった部分をゆっくりとほどきましょう。
2.上から下へと梳かす
ブラシの先を頭皮に当て、上から下に向かって梳かします。少しずつ左右にずらしていき、頭皮全体にブラシが当たるようにします。これだけでも髪のまとまりがよくなり、流れが一定になります。
3.下から上へと梳かす
髪が長い場合は、髪を持ち上げて下から上に向かって梳かします。首の付け根や生え際から頭頂部に向けてブラッシングすると、頭皮へつながる血行が良くなります。マッサージをするつもりで丁寧に行うと、頭がすっきりして気持ちが良いですよ。
4.毛流れを整える
上から下へと梳かし、ヘアスタイルを綺麗に戻します。この時ブラシは軽く当てる程度で良いです。
ブラッシングのポイント
ブラッシングは、気がついた時にいつでもできます。頭がすっきりするので休憩中にやってみてはいかがでしょうか。ブラッシングにはいくつかポイントがあるので、確認してみましょう。
朝・昼・夜の3回行う
ブラッシングは朝起きてから、お昼休み、シャンプー前など、「朝・昼・夜」の3回行うのが望ましいです。最低でも朝と夜の2回は行いましょう。基本的にはいつ行っても良いので、お仕事や家事の合間に休憩を兼ねて行うと、リフレッシュにもなりますよ。
頭部の血行を改善するので、疲れた時に集中力を取り戻せます。
シャンプー前に行う
髪についたホコリや汚れを落とし、髪の絡まりをほどくため、シャンプー前にブラッシングを行いましょう。シャンプー時の摩擦や、擦れによる切れ毛を予防できます。
濡れた髪は避ける
シャンプー後の濡れた髪はキューティクルが開いた状態です。濡れた髪を梳かすとキューティクルが上がれて髪が傷む原因になります。ブラッシングは髪が乾いてから行いましょう。