まるで焼きそば!見た目も手触りも良くない「髪の縮れ」の原因

まるで焼きそば!見た目も手触りも良くない「髪の縮れ」の原因

 

枝毛や切れ毛、薄毛に白髪など、髪のトラブルはたくさんありますが、「髪の縮れ」も厄介な髪トラブルのひとつです。

生まれつきの縮れ毛という人だけでなく、子供の頃はストレートだったのに、急に縮れてきてしまったという人も多いんですよ。

今回は、髪の縮れの原因やそれを改善する方法をご紹介します。

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先天性の髪の縮れの原因

日本人といえばストレートヘアというイメージをお持ちの方も多いですが、実は日本人形のような髪の方は少なく、日本人の70%が程度の差はあれ「くせ毛」であると言われています。

その原因として一番に挙げられるのが「遺伝」という先天的な髪の縮れです。

これは、毛質はもちろんのこと毛穴の歪みが遺伝してしまい、歪んだ毛穴からは縮れた髪が生えてきてしまうことによるものです。

両親はもちろん祖父母にくせ毛の人がいると、子どもがくせ毛になる確率は90%を越えるとされています。

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後天性の髪の縮れの原因

髪の縮れには、遺伝とは関係なく生まれたときはストレートヘアだったのに、気がついたら髪が縮れていたという後天的なものもあります。急な髪の縮れは、抜け毛や薄毛を引き起こす恐れもあるため、注意が必要です。

後天的な髪の縮れの原因は人によって異なりますが、大まかに以下の8つが挙げられます。

1.女性ホルモンのバランスの変化

人間の毛髪は15歳前後まで変化するとされており、子どもから大人へと成長するにつれ髪質が変化したり、髪が縮れてきたりすることがあります。

特に女性は、初潮、妊娠・出産、閉経などのタイミングで、女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、その影響で髪の太さや質も変わってしまいやすいんです。

2.毛穴のつまり

先天性の髪の縮れの原因でも触れましたように、毛穴が歪んでいると髪もまっすぐに生えることができず、縮れてしまいます。

生まれ持った毛穴の形が正常でも、毛穴の汚れの詰まりが原因で毛穴が変形すると、やはり縮れた毛が生えてきてしまいます。

頭皮に皮脂が過剰に分泌されていたり、シャンプーなどのすすぎ残し、細かい塵やスタイリング剤による汚れが頭皮に残っていると、毛穴の詰まりの原因になります。

また、頭皮を綺麗にしようとするあまり洗浄力の強いシャンプーを使っていると、頭皮を守るために必要な皮脂まで取り去ってしまい、それを補うために余計に皮脂が分泌されるという悪循環に陥ってしまいます。

シャンプーを変えたら髪の縮れが目立つようになった場合は、頭皮に優しいシャンプーに切り替え、しっかりとお湯で汚れを落としてからシャンプーをするようにしてみてください。

3.頭皮の血行不良

頭頂部など一部分で縮れ毛が増えたと感じる場合は、頭皮の血行不良が疑われます。血行不良を放置していると、髪にハリがなくなったり、髪が細くなったり、白髪になってしまう恐れもあります。

指の腹を使って自分で頭皮マッサージを行ったり、ヘッドスパを利用することで頭皮の血行を改善しましょう。

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4.髪への過度な刺激

一部分で縮れ毛が増える原因として、血行不良以外にも髪への過度な刺激も考えられます。

例えば、毎日分け目が同じだったり髪をキツく縛っていたり、サイズの合っていない小さな帽子をかぶっていたり、カラーやパーマを自分で行っているといった行為は、髪への強い刺激となり、それが蓄積されると髪の縮れが引き起こされてしまいます。

特に市販の薬剤は刺激も強く、カラーやパーマを頻繁に自分で行っている人は、その薬剤が原因で髪の縮れが引き起こされている恐れがあるため、しばらくカラーやパーマは止めて、再び行う際も髪のケアもしっかりしてもらえるサロンなどを利用するようにしましょう。

また、紫外線も髪へのダメージとなりますので、5月~10月の紫外線が増える時期はサイズの合った帽子や日傘などで、しっかりと髪を防御するようにしてください。

5.ドライヤーの熱による変形

髪の毛は濡れているとよりダメージを受けやすいため、洗髪後などは自然乾燥は避け、できるだけ早く乾かしてしまわなければいけません。しかし、髪を乾かすためのドライヤーの熱もまた髪への強烈な刺激となってしまいます。

ドライヤーによっては100℃を越える熱風を出すものもあり、そのような高温を至近距離から当て続けられると、髪のたんぱく質が変形して髪が縮れてしまう恐れがあります。

ドライヤーは髪から20cm以上離し、一部分にだけ熱風が当たり続けないようドライヤーを揺らして熱風が当たる部分を細かく変えながら使用するようにしましょう。

低温ドライヤーを利用したり、ドライヤーの前に洗い流さないタイプのトリートメントなどを使って熱風から髪を守っておくのも良いですね。

6.精神的ストレス

慢性的にストレスを抱えていると、血行不良に陥ってしまいます。

頭皮は体の末端にあるため、血行が悪いと髪を育てるための栄養も届きにくくなり、薄毛や縮れ毛を引き起こしてしまいます。

中には、ストレスが原因で円形脱毛症になり、その後生えてきた毛が縮れていたという人もいらっしゃるようです。

適度な運動や質の良い睡眠、自分なりのストレス解消法を見つけるなどして、日頃からストレスを溜め過ぎない生活を送ることが大切です。

7.生活習慣の乱れ

不規則な生活や睡眠不足、偏った食生活や過度なダイエットによって頭皮に十分な栄養が送られなくなり、ホルモンバランスの乱れや血行不良が引き起こされ、髪が縮れてしまうことがあります。

特に過度なダイエットによる縮れの場合は、リバウンドと同時に細くなっていた髪も太り、一本の髪に細い部分と太い部分ができて、デコボコとした縮れた髪になってしまいます。

健康な髪は健康な体に宿ると心して、生活習慣を正していくことが大切です。

8.コルテックスの乱れ

髪は、外側から「キューティクル」、「コルテックス」「メディラ」の3層でできています。中でもコルテックスは髪の毛の85~90%と大部分を占めており、髪の健康に最も影響があります。

コルテックスの量が多いと健康的な髪になり、逆に少ないと細くひょろひょろとして縮れた不健康な髪になってしまうんです。

コルテックスはケラチンというたんぱく質でできているため、血行不良や栄養不足によりケラチンが不足すると、コルテックスの量も減ってしまいます。

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髪の縮れを改善する方法

遺伝が原因である先天的な髪の縮れの場合は、髪質そのものを変えることは難しいでしょう。

定期的にストレートパーマや縮毛矯正に通ったりくせ毛を活かしたヘアスタイルをするなど工夫しましょう。

ただし、薬剤を利用したストレートパーマと違い、薬剤も熱も使用する縮毛矯正は髪へのダメージが直接的なので、頻繁に利用するのは避けましょう。

後天的な原因による髪の縮れの場合は、上記の対策以外にも

・刺激の少ないシャンプーを使用する
・毛穴の汚れをしっかり落とす
・すすぎ残しがないようにしっかり洗い流す
・洗い流さないトリートメントを使い、ドライヤーも正しく使う
・頻繁なパーマやカラーは行わない
・頭皮のマッサージで血行促進
・バランスの良い食生活
・ストレスを溜めない生活
・質の高い睡眠
・適度な運動

といった方法で、髪の縮れを改善していくことができます。

特に食生活の面では、良質なたんぱく質や亜鉛、ビタミンBなどを積極的に摂るようにしましょう。女性ホルモンのひとつとされている「エストロゲン」と同じはたらきをする大豆イソフラボンも、効果的です。

また、最近では女性用の育毛剤も充実してきました。男性用よりも低刺激で頭皮環境や髪質を改善する成分も多く含まれているので、試してみても良いでしょう。

ただ、どの方法を行ったとしても、髪質が変化するのは「現在生えている髪」ではなく「これから生えてくる髪」です。そのため、結果が出るまで半年~1年ほど必要になってくるため、根気よく続けていくことが大切です。

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髪を労って縮れを改善しよう

髪は非常にダメージを受けやすいため、日頃からケアして髪を労ってあげることが非常に重要です。

今回ご紹介した原因に心当たりがある場合は、その原因を取り除いて、頭皮マッサージや生活習慣の改善などの改善方法を試してみてください。つい自慢したくなるような、美しい髪質に近づいてくださいね。

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