薄毛は男性の多いお悩みですが、女性も油断はできません。女性の薄毛は妊娠や出産などで起こることもあります。就職や結婚などでストレスを感じてしまうことで薄毛になってしまうこともあります。
何が薄毛の原因になってしまうのか、それを絞り込むことが難しいのが女性の薄毛なんですよ。そこで問題なのは、全く薄毛の原因になるとは想像すらしていなかったシャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品が薄毛の原因になっているかも?という点です。
最近では、シャンプーに入っている成分についてチェックしてから購入するという方も増えてきましたが、そんな難しいことをしなくても、シャンプーを使うのを思い切ってやめている方法があるのです。
お湯だけで髪と頭皮をキレイにするという革新的な方法ですが、実際にやってみるのは勇気が要るという声もチラホラと。
そこで湯シャンプーについて詳しくご紹介します。
シャンプーが薄毛・抜け毛を促進する!
湯シャンをすると薄毛や抜け毛を予防できると言われて話題になったのは、そもそも今まで当たり前のように使っているシャンプーなどヘアケア製品に含まれる化学成分が頭皮と髪にダメージを与えると考えられるからです。
とくに問題になっているのが、石油系界面活性剤やシリコンです。ノンシリコーンシャンプーに人気が集まり、その後にも続々とシャンプーの中の成分が問題視されるようになりました。
どうしてシャンプーが薄毛や抜け毛の原因を作ってしまうのか、そのワケを解説しましょう。
シリコーン
シリコーンは化学的に化合された成分で、主な役割はコーティング作用です。シャンプー以外にもコンディショナー、トリートメント、リンスにも使われることの多い成分です。
シャンプーをした後に、髪がキシキシするのを防ぐために配合されていて、シャンプー後に髪がスルッと指折りの良い状態にするために市販のシャンプーにはほとんど使われてきたものです。
シリコーンは摩擦によるダメージを軽減する効果がありますし、安全なものなのですが問題は毛穴にシリコーンが詰まってしまい、それが蓄積することが良くないと考えるからです。
メリットもあるシリコーンですが、薄毛になってしまうのは困るという方がノンシリコーンシャンプーを使う方が増えているのです。シリコーンは成分表にはジメチコン、シクロメチコン、ジメチコンポリオール、フェニルトリメチコン、コポリマー、シリカ、アモジメチコンなどと表記されています。
ラウリル硫酸Na(ラウレス硫酸Na)
市販のシャンプーに使われる界面活性剤(洗浄力)として、とてもポピュラーに使われてきたのがラウリル硫酸やラウレス硫酸です。
どちらもとても強い洗浄力がありますし、脱脂力も強いので、これらの成分が使われているシャンプーで髪を洗うと、髪がパサパサになり、そして頭皮もカサカサになってしまいます。
それをカバーするために、シリコーンを使ってコーティングをすると、ギシギシにきしむのを防ぐことができるわけです。なので強い洗浄成分とシリコーンは最高に相性の良いコンビとも言えます。
ラウリル硫酸やラウレス硫酸はとても安価で大量生産できるのですが、石油系の原料を使っているので、髪や頭皮には非常にダメージが強いものなんです。ダメージを抑えるために様々な成分が配合されているので、汚れが落ちたとしても余計なものが頭皮に付着する原因を作るのです。
安全なシャンプーとは?
市販のシャンプーには、どんな成分によって作られているのか一つ一つの成分をチェックしないと、安心して使えるものを見つけるのは難しいでしょう。
シリコーンだけでも、複数の成分名がありますし、石油系界面活性剤にも複数の種類があります。ラウレス硫酸などの強い洗浄成分が問題になってからは、種類の違うものが配合されて「ラウリル硫酸やラウレス硫酸フリー」などと表示されているものすらあります。
細かく成分をチェックして判断できるのは、かなり専門知識が必要なのですね。
湯シャンの効果
湯シャンは、シャンプーやトリートメントに含まれる成分による影響を心配しなくても良いので、頭皮を健やかにする効果があります。
強い洗浄成分でシャンプーをして、トリートメント成分を与えることで、頭皮が本来持っている機能が低下している状態から、湯シャンプーで徐々に改善されると、髪本来のツヤやコシを取り戻すことができるのです。
湯シャンのやり方やポイント
湯シャンのやり方やポイントをご紹介します。
1.お風呂に入る前に髪を丁寧にブラッシングする
2.湯船に浸かりしっかりと汗を出す
3.髪を濡らす前に指で頭皮をマッサージする
4.ぬるま湯をたっぷりと含まる
5.指で頭皮をまんべんなくマッサージする
6.ぬるま湯で1分以上かけてすすぐ
以上の手順で行います。髪が長い人は髪にぬるま湯を含ませる時も最後の仕上げすすぎも時間をかけるようにします。
湯シャンの注意点
湯シャンをはじめると、最初の数日間は頭皮の臭いが気になることはあります。これに耐えられないとなかなか湯シャンを続けることはできませんが、かゆみやべたつき、臭いが強い場合はお湯だけで汚れが落とせていないので、細菌が繁殖していることも考えられます。
もしもかゆみがひどくなってしまい、脂漏性湿疹ができるような場合は無理をしないで皮膚科を受診するようにしましょう。