冬の終わりから春にかけて「肌がヒリヒリする」「ニキビができる」ことはありませんか?
「ゆらぎ肌」と呼ばれ、季節によって肌が敏感になってしまう肌質のことです。特に春先に起こりやすく、他の時期には何も起こらないのに特定の時期にだけ肌荒れが起こる人は要注意です。
今回はゆらぎ肌の原因と対策を紹介します。
ゆらぎ肌とは?
ゆらぎ肌とは、季節の変わり目に肌が敏感になったり肌荒れが起こる症状です。
ゆらぎ肌の症状は
・乾燥
・ニキビ
・赤みやプツプツ
・敏感肌になる
などで、肌の状態が全体的に不安定になります。
ゆらぎ肌は冬から春、春から梅雨、夏から秋など季節の変わり目に起こり、季節が完全に移ろうと自然に改善します。
特に3-5月、冬の終わりから春にかけて起こりやすく、この時期に肌が敏感になっていたら”ゆらぎ肌”かもしれません。
外的刺激やストレスなどにより肌の自然治癒能力が弱り、少しの刺激で肌荒れやニキビが発生しやすい状態になってしまいます。普段使っている化粧品が急にしみたり、乾燥が目立ったりします。
ゆらぎ肌は近年明らかになった肌質で、女性に多い症状です。
ゆらぎ肌の原因
ゆらぎ肌の原因は環境や気温の急激な変化です。
花粉や飛散物の刺激
近年は戦後に植樹された木々が成木となり、数十年前と比べて花粉飛散量が増加しています。
また、排気ガス・アスファルト路面での二次飛散・PM2.5などの大気汚染と、花粉と組み合わさって肌に影響を与える物質が多様化しました。
アレルギーを起こす物質とホコリなどの汚れが風に乗って飛んでくるため、肌に刺激が起こりやすくなります。
さらに春の初めは”春一番”など強い風が吹くため、より飛散しやすい状況です。
刺激になる物質が春の風で運ばれてくるのが、春先にゆらぎ肌になりやすい原因です。
昼夜の寒暖差
春先の気候は寒暖差が大きいものです。朝晩は冬のように寒いのに、日中はポカポカとしていて、冬に慣れていた体は戸惑ってしまいます。
暖かくなっても大気は乾燥しており、油断すると肌が乾燥してしまう季節でもあります。
春先は気温や乾燥によって肌荒れが起きやすい時期なのです。
ストレス
春は入学・入社・異動など、多くの人に環境の変化が起こる時期です。人間環境や職場環境の変化によりストレスと感じやすいものです。
環境が変化すると生活リズムも変化し、精神的な余裕がなくなってしまうこともあります。心身ともにストレスを受けやすく、ストレスが肌荒れを引き起こす原因になります。
紫外線量の増加
春になると紫外線量が急激に増加します。しっかり対策を行わずに暖かい春の日差しを浴びていると、紫外線で肌の老化が始まる可能性があります。
4月-5月は強い紫外線が降り注いでいます。春だからと言って油断すると、紫外線のダメージを受けてしまいますよ。
ゆらぎ肌の対策
ゆらぎ肌の対策は、敏感になっている肌を鎮め、優しくケアすることが大切です。
紫外線対策
冬に比べて紫外線量が急激に増加します。日差しが暑くないので忘れがちですが、きちんと紫外線対策を行いましょう。
日焼け止めを塗る、帽子をかぶる、1枚カーディガンを羽織る、など肌を保護できれば良いです。
日焼け止めのSPFやPAは数値が高い方が紫外線カット効果は大きいですが、肌への刺激になることがあります。一日中外にいる場合を除き、数値が低いものでも構いません。毎日塗ることが重要です。
ゆらぎ肌で既に肌が弱っている場合は、敏感肌用の無添加の日焼け止めや肌触りの良い羽織に切り替えます。
丁寧な洗顔
春はホコリや花粉、大気汚染物質など、肌の刺激になる物質が飛んでいます。
帰宅したら綺麗に顔を洗いましょう。優しく泡を転がすように洗い、洗顔後はしっかり保湿します。
また綺麗に洗顔すれば化粧品の浸透を高めます。保湿や紫外線対策の前に丁寧な洗顔を心がけましょう。
過剰なスキンケアは避ける
春先は空気が乾燥しており、たくさんの化粧品でスキンケアをしたくなります。しかし、ゆらぎ肌の対策には過剰なスキンケアが悪影響を及ぼしかねません。
化粧水・乳液・美容液・クリームなど、大量の化粧品を使うと弱った肌には吸収しきれず、反対に刺激になることがあります。
化粧水をしっとりタイプにして、その後のケアは肌の状態を見て判断します。敏感肌向けのラインであれば安心ですよ。
睡眠時間はたっぷりとろう
ゆらぎ肌になる季節は、肌と同様に体も疲れやすくなります。ゆっくり体を休めましょう。
「しっかりと保湿をして、ぐっすり寝る」ことが必要です。しっかり寝る事で肌の修復が行われ、体の回復も早まります。また早寝早起きを繰り返すことで生活リズムも整います。
寝る前に暖かい飲み物を飲んだり、アロマを焚くと安眠効果がありますよ。