夜、お風呂でしっかり足を洗っているはずなのにイヤな臭いが消えない、洗ったあとはいったん臭いは消えるけどすぐにイヤな臭いが出てくるなんてことはありませんか?
独特な足の臭い、気になって靴を脱がなければならないシーンは本当に辛いですよね。臭いを抑えるスプレーなどで一時的に臭いを抑えても、できれば根本的に解決したいですね。そこで今回は洗っても消えない頑固な足の臭いの原因と対処法をご紹介します。
足の臭いの原因
足の臭いの原因は雑菌の繁殖です。足は汗をかきやすい部分ですから、その汗や皮脂、角質などの汚れに雑菌が加わってしまうことで、「イソ吉草酸」という分解物質が発生します。これが臭いの原因物質といわれるものです。
足に繁殖する雑菌は、実は常在菌。
もともと人間の皮膚に存在している菌です。この常在菌が洗い方が不十分で不衛生な足などが原因で繁殖してしまうのです。足の洗い方が不十分なこと以外には、同じ靴を毎日履いていたり、通気性の悪い靴を履いていたり、ストッキングなど通気吸収性が悪い素材のものを履くことでも増えます。
足汗が直接臭うのではなく、足汗と一緒に出る皮脂や角質などの老廃物を雑菌が分解することで臭いが発生するのです。
足の臭いが消えない原因
足を一生懸命洗っているのに臭いが消えないという悩みはよく耳にします。石鹸やボディソープなどを使って毎日洗っているのに臭いが取れないのは不思議ですね。
足を洗っても臭いが取れないのは「イソ吉草酸」が原因です。
この物質は石鹸などで洗っても臭いが取れにくいため、丁寧に洗っていても臭いが残ってしまうのです。また爪の垢には皮脂や古くなった角質がたまりがちです。爪はこまめに切るようにしましょう。
足の臭いを解消する方法
足の臭いを解消する方法にはさまざまな方法があります。
重曹を使う
重曹はとても消臭力が高く、消臭剤としてお部屋やトイレ、下駄箱などで利用している方も多くいます。この重曹を洗面器にはったお湯に溶かして10~15分ほどつけるだけで足の臭いが解消されます。
また重曹を直接足にすり込ませるのも効果的です。
重曹は弱アルカリ性なので、酸性である臭いの原因物質イソ吉草酸を中和してくれるため、高い効果が得られるのです。
角質ケアをする
不要な角質は臭いを発生させる原因になりますから、角質ケアをすることで臭いを解消することができます。角質ケアにはいろいろな方法がありますが、おすすめな方法はかかと用のヤスリを使う方法です。ポイントは一度に全部の角質を取ろうとしないことです。
角質は無理に全部を取ろうとすると、防御機能が働き、余計分厚くなってしまうため、毎日少しずつ削るようにしましょう。
お風呂上がり、角質が柔らかくなっているときに角質ケアを行うと、上手に取ることができます。
それほど角質がたまっていない状態なら、お風呂上がりにオイルやクリームでケアするだけでも大丈夫です。
体臭専用石鹸を使う
加齢臭や足の臭いのために作られた石鹸で洗うのも効果的です。抗菌効果が高いため、足に繁殖した雑菌をキレイに洗い流してくれ、雑菌の繁殖も抑えてくれる効果があります。
洗うときには爪ブラシなどを使って、爪垢をしっかり落とすように洗いましょう。
ミョウバン水を使う
薬局で売っているミョウバンと精製水を混ぜるだけで安価で作れるミョウバン水は、消臭スプレーとして体へ使用することができます。ミョウバン水は消臭効果だけではなく、殺菌、制汗、収斂効果があります。足だけでなく、ワキの臭いが気になる方へもおすすめです。
洗っても取れない臭いには病気が隠れている可能性も
足をキレイに洗ってもイヤな臭いが取れないのは、イソ吉草酸が関係しているためではありますが、中には病気が隠れている場合もあります。足が臭う原因となる病気は、糖尿病などの内臓疾患、水虫、多汗症があげられます。
糖尿病などの内臓疾患があると、免疫力が落ちてしまい、さまざまな菌が繁殖しやすい状況を作り上げることになります。ですから、当然足の雑菌も繁殖しやすくなり、臭いの原因となります。
水虫は本来臭いはありませんが、常在菌と同じ場所に増えてしまうと水虫と臭いが一緒になってあらわれます。
そして多汗症はひどくなると日常生活にまで影響を及ぼしてしまうほど深刻な病気です。汗の量が非常に多くなりますから、靴を履いている足の湿度は上がり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
いずれも病院での早期治療を行うことで、足の臭いを早く解消することができます。
足の臭い予防のため靴は3足用意しよう
足の臭いを予防するため、靴は最低でも3足は必要です。
毎日同じ靴ばかり履いていると、汗や臭いが靴に染み込みます。靴自体が臭くなってしまうと、いくら足を綺麗にしていても、靴を履いた瞬間に靴の臭いが足に移り、足が臭くなってしまいます。
菌は乾燥に弱いので、1日履いた靴はしっかり乾燥させて菌を死滅させることが大切です。
そのためには、靴を最低でも3足用意して1日履いたら2日しっかり休ませるようにしましょう。