日本人の女性は、昔から髪のお手入れに植物から採取される油を用いてきました。あんず油も椿油と並んで、女性の髪のお手入れに古くから活用されてきました。
色んなヘアケア製品が数えきれないほど生まれていますが、昔から愛されてきたものにはそれなりの理由があるのです。口コミでもまとまりにくい髪やクセのある髪のお手入れに使っている人が多いので、湿気やクセでまとまらない髪を持て余している方は、興味を持ってみるといいのでは?
あんず油の効果や、おすすめの使い方などご紹介しましょう。
あんず油とは?
あんず油は、あんずの種から抽出されるオイルのことです。あんずを食べることはあっても、種の使い道なんて考えたこともありませんでしたが、椿油と同じく、種子から採取できる油には、豊富な栄養が含まれています。
植物から採取されるオイルなので、髪や頭皮にやさしくて、デリケートな肌質の人にも安心して使えるものです。
日本だけじゃなく、アプリコットオイル、杏仁オイルとして世界中で使われている植物性の良質なオイルなんです。
オレイン酸、リノール酸、ビタミンEなどを豊富に含むので、頭皮にも髪にも栄養を補うことができます。
あんず油の効果
植物オイルをヘアケアに使うことは、あんず油以外にもイロイロ使われますが、あんず油が髪の毛に効果が高いと言われて昔から使われている3つ理由をご紹介します。
キューティクルコート効果
あんず油には、髪のタンパク質を守るためのキューティクルを保護する効果があります。キューティクルが開いた状態や、傷ついていると髪がまとまりにくくなります。
ツヤも失われやすいので、キューティクルをコーティングしてまとまりのある髪に仕上げてくれます。
ヒートプロテクト効果
髪を乾かしたり、アイロンを使ったりすると髪は軽いやけどを負ったような状態になります。あんず油を使ってお手入れをすると、熱によるダメージから髪を守ることができます。
静電気予防効果
静電気は髪の摩擦によって生まれることがあります。あんず油を使っていると乾燥した季節でも髪の静電気の発生を防ぐことができます。
静電気で髪を傷めると、さらに乾燥によるダメージと重なるので静電気予防効果は美髪キープに期待が持てます。
あんず油でモテ髪を育てる方法
あんず油を使ったヘアケアの方法を5つご紹介します。全て試してみてもいいし、自分の好みの使い方だけを選んでもいいので、効果的なお手入れ方法を見つけてみましょう。
オイルマッサージ
シャンプーをする前にあんず油を使ってマッサージをします。
1.オイルをつける前にしっかりとブラッシングします。
2.お湯で髪を濡らします。
3.大さじ1杯程度のあんず油を手の平に出します。
4.手の平の温度で温めてから毛先から少しずつなじませます。
5.全体になじませたら5本の指を使って頭皮までマッサージします。
6.3分~5分くらいかけてマッサージをしてすすぎます。
7.その後にシャンプーを2度洗いして終わりです。
オイルパック
週に一度くらいのペースでも効果があります。
1.シャンプーをする前に髪を濡らしてからオイルをなじませます。
2.使用する量はショートで大さじ3分の1、セミロングで大さじ3分の2、ロングで大さじ1杯程度です。
3.そのままタオルやキャップで10分間置きます。
4.シャンプーをしてしっかり洗い流して終わりです。
アウトバストリートメント
シャンプーをした髪をタオルドライした後に、ドライヤーで乾かす前に数滴を髪全体になじませてからブローします。
ツヤツヤでしっとりした仕上がり、ドライヤーの熱からのダメージを防ぎます。
スタイリング
雨の日や乾燥した日など、朝のスタイリングをしてもすぐに毛先が広がってしまうのを防ぐ使い方です。
1.スタイリングを終えた後に手の平に数滴のあんず油を出します。
2.手の平で温めながら広げて、毛先になじませます。
3.その後、手ぐしやブラシで整えるだけでOKです。
日焼け予防
肌と同じく、髪も紫外線によってダメージを受けます。あんず油には紫外線から髪を守る効果があるので、外出前に少量を髪になじませるだけも髪を保護してくれます。
はじめて使う時のコツ
あんず油は、オイルの中でもさらさらで使いやすいテクスチャーです。オイルはヌルヌルして重くなるから使いにくいという方も、使いやすいのがおすすめポイントです。
ただ、いくらサラサラの使用感でもあんず油もオイルの一種なので、初めてあんず油を使う時は、最小の量から試してみましょう。
いきなりドバっと大量に使うとべタッとしてしまいますので、徐々に髪のコンディションを見ながら、使う量を調整していきます。
シャンプー前に使用するお手入れなら、その後に洗い流せるのでいいのですが、お風呂上りに使う時は、少しずつ使うようにしましょう。
あんず油はドラッグストアやバラエティショップなど、色んな店舗で購入できる身近なものなので、一度試してみても良いのではないでしょうか。