髪の美しさは思わず触れたくなるようなしなやかさと、輝くツヤで決まると言ってもいいでしょう。
どんなにトレンドを追いかけて、最新のヘアスタイルにしたとしても、ツヤのないパサパサの髪では台無しですよね。
美しい髪のカギになるツヤを保つために、日々のヘアケアに余念のない女性たちですが、髪のツヤってなかなかキープするのが難しいと思いませんか?
しかも、その日によって全くツヤの状態も違ったりしてコロコロと変化しやすいのも悩まされる点です。そこで髪のツヤを取り戻すためのポイントをご紹介しましょう。
髪のツヤが失われる原因
髪のツヤが失われるのは、キューティクルという毛髪の一番外側の部分に状態によって左右されます。キューティクルという言葉はシャンプーのコマーシャルなどでもよく聞くことなのでご存知だと思います。
では、そのキューティクルの状態がどんな風になっているとツヤがなくなってしまうのか、キューティクルの状態についてご説明します。
そもそもキューティクルは魚のウロコの様に何枚も重なり合って毛髪の表面を覆っています。1枚のキューティクルはとても薄いもので、通常では6枚から8枚くらいのキューティクルが重なって髪を覆っています。
毛髪はキューティクルの内部に何本もの細い繊維があり、それをキューティクルで束ねていることで1本の髪の毛になっています。
キューティクルが傷んでしまい、徐々に枚数が少なくなって欠けてしまうと、その部分から髪の内部の栄養や水分が抜けだしてしまうのでパサパサのダメージヘアになってしまいます。
髪のツヤが失われてしまうもっとも大きな原因は、キューティクルのダメージです。さらにキューティクルは濡れると開き、乾くと閉じます。毎日のシャンプー後にドライヤーを使って髪をしっかり乾かさないと、キューティクルがなかなか閉じないので、ツヤのない髪になることもあります。
キューティクルは一度ダメージを受けてしまうと二度と再生することはありません。もしもひどいダメージがある場合は、切ってしまうしか方法はありません。
修復効果のあるヘアトリートメントなどは、キューティクルを再生させることはできないので、一番重要なことはキューティクルを剥がすようなダメージを与えないように注意することなんです。
髪のツヤを出す方法
美容院に行って仕上げてもらうと、いつもよりも何倍もツヤツヤになるのはなぜなのか?と不思議に思ったことはありませんか?
美容院ではプロ仕様のシャンプーやトリートメントを使っているからなのか、それともプロの技があるのか気になりますね。髪のツヤはちょっとの工夫で何倍にもアップするので、その方法をご紹介します。
ドライヤーテクニック
特別なヘアケア製品を使わなくても、簡単に髪のツヤを出す方法はブローする時の方法です。ドライヤーにはイオンドライヤーや低温ドライヤーなど様々な機能があるものが発売されていますが、特別な機能を必要としない方法です。
それはブローする時に温風で乾かして伸ばした後に、冷風で仕上げるということです。手元のスイッチだけで温と冷を切り替えられるドライヤーが一般的なので、難しいテクニックは要りません。
冷風で仕上げると、キューティクルがキュッと引き締まるのでツヤがアップします。このテクニックはプロの美容師でもよく使う手法なので、ぜひやってみてください。
コーティングトリートメント
ツヤのために必要なキューティクルは一度傷んでしまうと再生できませんが、コーティング効果の高い成分を使ったトリートメントを繰り返し使うことで、キューティクルの代わりになってツヤを助けることができます。
市販のトリートメントにもコーティング効果の高いものはありますが、ツヤが出なくてお悩みの方はプロ仕様のトリートメントでしっかりコーティングしてみるとしばらくツヤを楽しめるでしょう。
ブラッシング
ブラシを使って髪を整えるだけでもツヤを出す効果はあります。パーマヘアやくせ毛の場合はあまり効果が期待できませんが、直毛の人は髪のうねりやハネをブラッシングで整えることで、光をキレイに反射するようになるからです。
ツヤを出す効果のある椿オイルなどをブラシの素材に練り込んでいるものを使ってみるのも良いでしょう。
髪本来のツヤを維持する方法
髪の毛の表面を保護するキューティクルが本来の状態のままキープできれば、ツヤを失うことはありません。ところが大人になると子供の頃のようなツヤツヤの髪じゃなくなってきます。
天使の輪と呼ばれる髪のツヤは、年齢を重ねると徐々に失われてしまうのです。その原因を防いで、できる限り髪本来のツヤを維持するために大切なことをご紹介します。
髪の摩擦を防ぐ
キューティクルは髪を保護する役目がありますが、1枚1枚はとても薄いものです。強い摩擦を与えると剥がれて欠けてしまいます。
とくに濡れた状態はキューティクルが開いた状態なのでとてもデリケートです。シャンプー後の濡れた髪をタオルドライする時にゴシゴシと擦るのはとても危険です。
包み込む、押えるようにして水分を拭き取るようにしましょう。濡れた状態を長く放置するのも開いたキューティクルの隙間から髪のタンパク質や水分が逃げ出しやすいので、できるだけ早く乾かすようにしてください。
オイルを上手く活用する
シャンプーやトリートメントの後に少量のオイルを使うのは、キューティクルをいたわる効果があるのでツヤを守るためにも効果が期待できます。
オイルそのものにもツヤ出しのワックス効果がありますし、キューティクルだけでは保護できない乾燥や摩擦から守ります。
年齢を重ねていくと、髪も細くなってしまうため、うねりやすくなります。うねることで光を反射しにくくなるのでツヤも失われやすくなりますから、髪の老化を防ぐために頭皮のケアも当時に行っていくようにして下さいね。