「鉄欠乏性貧血」の3つの原因や症状、効果的な食べ物をご紹介します!

「鉄欠乏性貧血」の3つの原因や症状、効果的な食べ物をご紹介します!

 

貧血の原因に一番多いのが「鉄欠乏性貧血」というものです。何となく、顔色が青白くて弱々しいイメージの女性は見た目に貧血気味?と思ってしまいますよね。

守ってあげたくなるような女性になりたいなんて、貧血に憧れる女性も中にはいるかも知れませんが、貧血は肌や髪にも影響があるので美容面でもマイナスになることがあります。

貧血の中でも、もっとも割合の高い鉄欠乏性貧血について解説しましょう。

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鉄欠乏性貧血とは?

鉄欠乏性貧血は、血液中の赤血球を作る時に必要な鉄分が足らなくなることで起こる貧血のことです。

貧血と呼ばれる症状の約70%~80%はこの鉄欠乏性貧血だと考えられるほど起こりやすい貧血です。

鉄欠乏性貧血は、慢性的に貧血症状が続くこともありますが、欠分の欠乏を改善することができれば治しやすい貧血でもあります。貧血として一番多く起こりやすい鉄欠乏性貧血の原因を知っておくことは、正しい貧血予防に役立ちます。

「鉄欠乏性貧血」の3つの原因や症状、効果的な食べ物をご紹介します!

 

鉄欠乏性貧血の原因と症状

鉄分が不足して赤血球を作る能力が低下してしまう鉄欠乏性貧血には大きく分けると三つの原因になります。

食生活による鉄不足

成人が1日に必要とする鉄分の量は1㎎です。ただし、鉄分が食べ物から吸収されるのは10%程度なので、1㎎に10倍の鉄分を摂らないと足らなくなってしまいます。この最低限必要な鉄分の量は成人男性や閉経後の女性の目安です。

身体がグングン成長する年齢や、妊娠中の女性、さらには月経で定期的に経血の出血がある女性では最低限の必要量も違います。

月経のある女性では12㎎、妊婦さんでは18㎎、成長期では12㎎が必要です。食事の内容によっては1日3食の食事でも鉄分不足になることもあります。

鉄欠乏性貧血を繰り返し起こすような人は食生活に原因があることが多いです。

鉄の吸収がうまくできない

鉄分を食べ物から吸収するのは消化器官である十二指腸からになりますが、消化器系の病気が原因で、上手く鉄分が吸収できなくなることがあります。

健康な人なら食べ物からの吸収率が10%程度なのに、それ以下になると食べ物だけでは鉄分を上手く補うことができません。

胃潰瘍や胃がんなど、胃の病気によって胃を切除したような場合は、胃酸で鉄を溶かして吸収させる機能が上手くできませんので、鉄分の吸収率が悪くなります。

慢性的に出血が続く

鉄分を補っていても、出血が続いてしまうと血液を作り続けるために鉄分が不足してしまうことがあります。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、子宮筋腫、大腸疾患などで少量の出血がずっと続いているような病気が原因で貧血になってしまうことがあります。

女性の場合は、経血の量が多いことで鉄欠乏性貧血を引き起こすこともありますので、あまりにも過多な経血が起こる場合は注意しましょう。

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鉄欠乏性貧血に効果的な食べ物

鉄欠乏性貧血は、鉄分をしっかりと補う食生活にすることで症状が改善できることが多いのが特長です。鉄分を多く含む食品としてお馴染みのレバーやほうれん草、ひじきなどは積極的に摂っておきたい食品ですが、血液を作るためには鉄分だけではダメです。

血液を作る機能をサポートする栄養にも気を配るようにしないと貧血を予防する食生活とは言えないのです。

鉄欠乏性貧血の改善に効果のある食品をピックアップしますので、メニューに取り入れる参考にしてください。

鉄分を多く含む

レバーは肉類の中でも鉄分が豊富ですが、その中でも順位をつけると豚レバー、鶏レバー、牛レバーになります。魚介類ではハマグリとシジミが鉄分が豊富です。動物性の食品に含まれるヘム鉄は、吸収されやすい鉄分です。

大豆やひじき、ほうれん草などに含まれる非ヘム鉄は、吸収率が低いので効率を考えのであれば肉類や魚介類が良いでしょう。

ビタミンB12を多く含む

ビタミンB12はレバーや牛乳などに含まれるビタミンで、鉄分不足を防ぐための食生活をしていれば滅多に不足することはありませんが、欠乏すると貧血を悪化させるので大切なビタミンです。

赤血球を作るために重要な役割をするビタミンなので、別名「赤いビタミン」とも呼ばれます。

シジミ、アサリ、赤貝、あん肝、海苔などに多く含まれます。

ビタミンB6を多く含む

ビタミンB6は、血液で酸素を送るために必要なヘモグロビンを作るために大切な栄養です。造血のビタミンとして、ビタミンB12と並んで重要な役割を担っています。

ニンニク、ほうれん草、ピーナッツ、バナナ、大豆、マグロ、カツオなどに多く含まれています。

葉酸を多く含む

葉酸は妊娠中の女性はとくに大切なビタミンB群の一つです。葉酸欠乏症による症状の代表的なものが悪性貧血というめまいや息切れ、頭痛などを伴う貧血症状です。

葉酸は細胞の栄養に重要な働きをしますが、妊娠していない時には普通の食事をしていれば欠乏症になるほど不足することはまずありません。極端に偏った食生活にならないように注意しましょう。

キャベツ、ニンジン、トマト、パセリ、バナナなど野菜や果物の多くに葉酸は含まれています。

インスタント食品やスナック菓子などが食生活のメインになるような食生活にならないようにしましょう。

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