上下で洋服のサイズが違う、上半身はガリガリなのに下半身のボリュームがすごいなど、下半身太りに悩んでいる女性は非常に多いものです。下半身のボリュームがある体形を「洋ナシ型」と呼んでいます。下半身太りは年齢とともにさらに目立ってきます。そんな気になる下半身太りは原因と改善法を知ることで案外簡単に改善できるものです。そこで今回はどんなファッションも着こなせるようになる、下半身太りの3大原因と改善方法をご紹介します。
下半身太りの原因
下半身が太くなる3大原因、それは「冷え」「むくみ」「脂肪」です。
下半身太りが気になっている方は、この3つの原因のうち、どれか1つだけが当てはまっている場合もありますが、すべてに当てはまっている場合もあります。
下半身太りのそれぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
冷え
女性は冷え性に悩んでいる方が多いですが、体が冷えると血流やリンパの流れが悪くなってしまいます。そうなると、本来体外へ排出されるべき老廃物や余分な水分がうまく排出されずに下半身にたまってしまいます。このために下半身が太くなってしまうのです。
むくみ
むくみも冷え性と同様に悩んでいる女性は多いですね。朝と夕方では足のサイズが違って靴がきつく感じたりする方も多いです。
むくみは長時間同じ姿勢でいることが大きな原因です。「ふくらはぎは第2の心臓」といわれていますが、これはふくらはぎが心臓と同様にポンプの役割をもっていて、心臓から送られてきた血液を送り返しているからです。
ところが、仕事などで長時間立ちっぱなしだったり、座りっぱなしだったりすると、このポンプとしての機能が低下して、足の血液と細胞間の水分のバランスが乱れ、水分が細胞間からしみだしてきます。これがむくみの正体です。
むくみは全身どこでも起こりますが、下半身は重力の影響を受けて起こりやすくなるのです。
脂肪
女性は妊娠出産のため、もともと下半身に脂肪が付きやすいのですが、それに加えて食べ過ぎや運動不足によってさらに脂肪を蓄えてしまうことになります。
学生時代などに激しい運動をしていたため自分は筋肉太りと思っている方がいると思います。しかし学生時代で運動をやめている場合は、筋肉の間に脂肪が付き下半身太りを引き起こしています。
この下半身太りの3大原因のうち「冷え」は他の原因にも影響しています。体が冷えてしまうと、体の防御機能として脂肪が付きやすくなりますし、むくみの原因にもなります。
出産後は骨盤が開いている可能性も
出産後に下半身太りが気になりだしたという場合は、骨盤が開いてしまっている可能性があります。
骨盤が開いたりズレたりすることで、内臓の位置が下がり代謝が悪くなります。その結果下半身に脂肪が付いてしまい下半身太りの原因となります。骨盤の位置を正しくすることで下半身太りを改善しましょう。
骨盤の開きやズレを改善するためにはストレッチがおすすめです。
まず仰向けに寝て、足の裏をくっつけます。足でひし形を作るような感じです。その状態のまま腰をゆっくり上げたり下したりしましょう。
寝る前に行うのが効果的です。
下半身太りを改善する食事
下半身太りを改善するためには、まず普段の食事内容を改善していきましょう。下半身太り解消のために効果的な食材を取り入れることがポイントです。
きゅうり
夏野菜の代表のきゅうり。スーパーでは1年中気軽に購入できるので、食事にも取り入れやすいですね。
きゅうりに豊富に含まれているカリウムには、余分な塩分や水分を体外に排出してくれる効果があります。また糖質が脂肪に変化することを抑えてくれるマロン酸や血行促進効果のあるルチンも含まれています。
ですがきゅうりには体を冷やす働きがあるので、冷え性の方は注意しながら食べてくださいね。
あずき
あずきもカリウムが豊富に含まれていますから、下半身太り改善のためにおすすめの食材です。スイーツなどに使われているあずきは砂糖がたっぷり使われているためカロリーも高くおすすめできません。和菓子としてのあずきという食べ方ではなく、豆類として甘みをつけずに食べるようにしましょう。
かぼちゃ
緑黄色野菜のひとつであるかぼちゃにはカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。高い抗酸化作用がありますから、血管やリンパ管の老化を予防し、余分な水分を体外へ排出させる効果もあります。
アスパラガス
アスパラガスには血行促進効果のあるルチンが含まれています。また末梢血管を拡張して、尿の量を増やす効果があります。末梢血管が拡張することで、冷えやむくみも改善され、代謝がアップするので脂肪が付きにくくなります。
下半身太りを改善するためにはカリウムが含まれている食材が有効ですが、これら以外にもバナナ、里芋、セロリ、海藻類にも豊富に含まれています。
これらの食材を上手に取り入れた食事を意識しましょう。
下半身太りを改善する運動
下半身太りを改善するためには、食事内容の見直しと同時に運動をする必要があります。
ウォーキング
下半身太りを改善するために効果的な運動は有酸素運動です。有酸素運動を行うと心拍数と体温が上がりますから代謝がアップし、老廃物や余分な水分を体外へ排出しやすくなります。またたくさんの酸素を取り入れるので脂肪を燃焼する効果があります。
中でもウォーキングは下半身の筋肉を中心に使う運動ですから、下半身太り改善に効果が高いといえます。
ウォーキングは腕を大きく振って、少し早めの速度で行いましょう。歩幅を大きくすると太もも痩せにより効果的です。
またウォーキングの時間がない、自宅で下半身太りを改善したいという方にはエクササイズがおすすめです。
エクササイズ1
1.床に仰向けに寝る
2.両足を揃え、まっすぐ天井に向けて持ち上げる
3.ゆっくりと足を広げられる限界のところまで大きく開く(横から見るとL字になるように)
4.ゆっくり足を閉じる
これを30~50回ほど繰り返しましょう。
エクササイズ2
1.床に仰向けに寝る
2.右足を床から30度くらいの高さに持ち上げる
3.足を下す
左側も同じように行い、左右を1回とし30~50回繰り返しましょう。
エクササイズ3
1.仰向けにひざを立てて揃えて寝る
2.かかとをできるだけお尻に近づける
3.体が一直線になるようにお尻を上げ下げする
これを30回ほど行いましょう。余裕が出てくればひざの間にボールなどを挟むとさらに効果的です。
難しいといわれている下半身太りの改善ですが、食事と運動と両方を行うことで案外簡単に改善することができます。早速実践してすらりとした美しい体型を目指しましょう。