ダイエットしたい人に質問です！痩せるためには、睡眠時間が長い方が良いのか、それとも短い方が良いのか。
どちらが痩せやすい体質になれるかわかりますか？寝ている時間が長いと、その間に余計なつまみ食いもしませんから、ダイエットのためには睡眠時間が長い方が良い。
それとも、起きている方が、消費カロリーが多くなるので、それだけ痩せやすくなるでしょうか。どちらにも一理ありそうな感じですよね。
その答えから、ダイエットを成功に導いてみましょう。
寝るだけダイエットとは？
寝るだけダイエットは、文字通り、睡眠時間をしっかり確保することで、痩せ体質に導くという究極に簡単なダイエットです。
寝るだけでどうしてダイエットになるのか、不思議に思いますよね。不思議を通り越して、そんなうさん臭いダイエットなんて「ウソ」だと思うのも無理はありません。
だた寝てるだけで、ダイエットできるなら、誰も苦労しませんよね。でも、睡眠を研究したデータでは、睡眠不足が続いている人と、毎日きちんと睡眠時間を確保している人では、肥満傾向になりやすい人と、そうでない人がはっきりと分かれるという結果が出ています。
寝るだけダイエットは、ダイエット食品も必要ないですし、運動をすることもないので、ガマンやストレスのないダイエット方法です。
睡眠と「痩せる」ということの関係性は？
寝るだけダイエットには、睡眠中に分泌される脳内物質による作用が関係します。脳で作られる物質には、身体をコントロールする様々な役割をするものがあります。
その中に、脂肪の燃焼を促すために必要な物質や、食欲をコントロールする働きをするものなど、ダイエットとは切っても切れない関係をするものがあるのです。
もっともダイエットに関係するものをあげてみます。
レプチン
レプチンというホルモンは、食欲を調整するための働くものです。食欲を抑えるためには欠かせないものです。
このレプチンは脂肪細胞が増えると数値が上昇します。食事の量を抑えて、カロリー摂取を控えないと肥満になってしまうことを脳に伝達する役割があるのです。
逆に、ダイエットをして食事を少なくしていると、肥満細胞が少なくなるので、もっと食べさせようとしてレプチンの数値が下がる傾向にあります。
レプチンは、食欲を抑えるだけじゃなく、健康を維持させるために食欲を調整する働きを担っているわけです。睡眠不足の時は特に、レプチンの分泌が乱れてしまうため、食欲を正常に抑えることができなくなってしまうことがあります。
レプチン値を上げる方法は、睡眠時間を増やすことが有効といえます。
グレリン
グレリンは、食欲を増す作用がある物質なのです。胃の中に放出されることで、脳に空腹を知らせ、食事を摂らせようとします。
グレリンは、成長ホルモンの分泌が活発になると抑えられるので、睡眠時間をたっぷり摂ることが、食欲増進ホルモンを抑えることにつながるわけです。
グレリンは、カロリーを制限して体脂肪を減らそうとするダイエットをすると、分泌が盛んになります。これは、カロリー不足になる危機感を察知して、栄養を摂らせようとする自己防衛の機能が働くからです。
睡眠不足になると、この食欲増進物質がより多く分泌されるので、寝る時間が短い人の方が太りやすくなってしまうのです。
寝るだけダイエットのやり方と注意点
寝るだけダイエットは、睡眠時間をできるだけ一定にすることと、同じ時間帯に睡眠できるように生活を整えることが基本です。
睡眠時間は、長ければ長い方が痩せやすいというわけではないので、適度な時間にします。アメリカのコロンビア大学での研究結果によると、睡眠時間が7時間の方に対して、睡眠時間が5時間の方は52％、4時間の方は73％も肥満率が高くなるというデータとなっているのです。
睡眠時間を7時間以上にすることを目安にして、自分のライフスタイルに合わせます。
寝るだけなので、難しいことはありませんが、痩せやすいカラダになるためには、睡眠の質を高めることも大切です。それは、眠る前の数時間の行動にも影響されます。
睡眠には、成長ホルモンの分泌が盛んになる時間帯があります。それは睡眠に入ってから2時間から4時間くらいにピークを迎えるので、その時間帯に深い眠りについて、脳がしっかり休息できるようにすることが理想です。
そのためには、睡眠前にの脳への刺激を抑えること、副交感神経を優位にさせることが大切といえます。
そのために注意したいことです。
1.食べ物を控える
2.スマホやパソコン画面を見ない
3.二時間以内に入浴しない
4.激しい運動はしない
5.部屋の照明を暗くする
寝るだけダイエットを成功させるために守りたい最低限のルールです。寝室の照明と肥満の関係は、研究された結果、関係が明らかになっています。
脳が光に影響されることで、身体は理想的な睡眠状態を作れなくなる傾向があります。もしも部屋が暗いと眠れない人は、一気に暗くしなくてもいいので、段階を経て徐々に暗い寝室で寝られるように努力してみましょう。
寝るだけダイエットは、睡眠の質を高めることが一番のカギになるので、長い時間眠っても疲れが残ってしまうような、睡眠の質に問題がある場合は、痩せる目的よりも、まずは良い眠りができるよう工夫していくことが必要だといえるでしょう。
