漬物やアク抜きでお馴染みの「米ぬか」には美容効果があることをご存知でしょうか?
化粧品コーナーで米ぬか洗顔や米ぬか石鹸などを目にしますね。肌に良い影響を与える素材で、日本では昔から使われています。
中でも米ぬかをそのまま使った「米ぬか洗顔」は、米ぬかの成分をダイレクトに取り入れることのできる、美肌効果のある方法です。身近にある米ぬかを使って、すべすべのお肌を手に入れましょう。
今回は米ぬかの美肌効果と米ぬか洗顔のやり方を紹介します。
米ぬかとは?
米ぬかとは米粒の周りを覆う”胚”と”種皮”を粉状にしたものです。種子の層を「ぬか」と呼びます。
米を精米する際にでき、スーパーや米屋などで安く購入することができます。栄養成分が豊富に含まれ、ぬか漬けなど食べ物にも利用されます。
日本人は以前から、米粒だけでなく胚や皮まで無駄にせず使っていたのです。
米ぬかの栄養
米ぬかはお米と同様の栄養成分が含まれています。精米前の玄米の中で、栄養成分の約9割は米ぬかに含まれており、白米よりも栄養豊富です。
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンE
・鉄
・亜鉛
・カルシウム
その他ミネラルも含まれています。
健康にも良い栄養素ばかりですから、肌に良いのも頷けますね。
米ぬかで洗顔をすると得られる美肌効果
米ぬかを洗顔に使用すると、様々な美肌効果が得られます。
皮脂のバランスを整える
ビタミンB1/B2が不足してしまうと皮脂が過剰に分泌される原因になり、肌荒れの引き金になることがあります。
米ぬかにはビタミンB1/B2が含まれており、皮脂の分泌が適正量になります。
肌ツヤが良くなり、皮脂バランスが良くなります。
紫外線対策
米ぬかには「フェルラ酸」という成分が含まれています。フェルラ酸は紫外線の吸収・防止作用があり、紫外線対策の化粧品にも使用されています。
フェルラ酸はポリフェノールの一種で抗酸化効果もあるため、高血圧や軽いアルツハイマー病の改善にも良いと言われています。
エイジングケア
米ぬかにはビタミンEが含まれています。ビタミンEは若返りのビタミンと言われ、アンチエイジング効果があります。
細胞に悪影響のある活性酸素を減らす抗酸化作用があり、肌の老化現象を抑えます。
美白
米ぬかには、強い抗酸化作用をもつ「y-オリザノール」という成分が含まれています。
y-オリザノールはメラニンの生成を抑え、美白効果があります。また、紫外線を吸収する作用があり、化粧品にも配合されている成分です。
その他、更年期障害の治療や油脂の酸化防止などに用いられています。
保湿
米ぬかには亜鉛が含まれています。亜鉛は体内のたんぱく質の量を安定させる役割があり、たんぱく質が不足すると肌のバリア機能が弱ってしまいます。
スキンケアの効果を高めるには、しっとりお肌の土台を作ることも大切です。
米ぬか洗顔のやり方
一番簡単な、生の米ぬかをそのまま塗る洗顔方法です。米ぬか洗顔は毎日行うものではなく、週に1-2回が目安です。
また、米ぬか洗顔は米ぬかを直接肌につけるので、事前にパッチテストを忘れないようにしましょう。
1.米ぬかを手に取る
生の米ぬかを小さじ2程度、手のひらにのせます。しっとりとした粉末状です。
2.水を加えてペースト状にする
少量の水を加え、なめらかなペースト状にします。
3.マッサージしながら洗顔
ペースト状になった米ぬかを顔に広げ、優しくマッサージしながら洗います。
擦らないように、ゆっくり優しくクルクルしましょう。
4.洗い流す
水やぬるま湯ですすぎます。優しく何度も水をかけ、隅まで丁寧にすすぎましょう。
ぬか袋を作ってお手軽に
米ぬか洗顔は、米ぬかを袋に入れて行う方法もあります。こちらの方が肌への刺激はマイルドになりますよ。
1.ぬか袋を用意
ぬかを入れるぬか袋を用意します。ぬか袋はバラエティショップやオンラインショップ等で販売しています。
または、さらし木綿を買ってきてふちを縫うだけでも良いです。巾着タイプなら、ぬかの出し入れが簡単で使いやすいですよ。
2.ぬか袋に米ぬかを入れる
大さじ3-4ほどの米ぬかをぬか袋に入れます。
3.ぬか袋にお湯を含ませて洗顔
ぬか袋にお湯をたっぷり含ませます。袋から米ぬかの液が出てきたら、顔に押し当てて液を広げます。
顔全体に押し当てたら、米ぬか洗顔は完了です。
4.米ぬかはその都度交換する
液を出し切ったぬか袋は、中から米ぬかを取り出して捨てます。米ぬか洗顔を行う際に、その都度新しい米ぬかを入れましょう。
米ぬかは傷みが早いので、洗顔する直前にこまめに買うのが良いですよ。