足の裏が汗でベットリしてしまうと、靴を脱がなければならないシーンではとても恥ずかしい思いをします。友達の家に遊びに行ったときなどに足裏の汗でフローリングに足跡ができて恥ずかしかったという方も多いはず。たっぷりの汗をかくと、なんだかニオイも気になりますよね。そこで今回は嫌な足汗をかく原因とその改善法をご紹介します。
足汗の原因
人間は体温調節のために汗をかく仕組みになっています。ですが足の裏は体の他の部位よりももともと汗をかきやすいのですが、精神的なことが原因で汗の量が増えることがあります。
ストレスや緊張などにより、自律神経の交感神経の働きが活発になり汗腺を刺激するため、汗の量が増えてしまいます。それに対して、「汗を抑えないと」「汗が恥ずかしい」などと感じることで、さらに汗の量が増えるという悪循環に陥ります。
また、多汗症という病気が原因の場合もあります。
多汗症の場合は、リラックス状態であるにも関わらず大量の足汗をかき、症状がひどくなることで日常生活にも支障が出る場合もあります。
他にも足が冷えることでも足汗の量は増えてしまいます。
足汗が気になる時の改善法
足汗の量が増えれば増えるほど、雑菌が繁殖しやすくなりイヤなニオイを発するようになります。そうならないためにも、足汗改善法をを実践してみましょう。
こまめに足を拭く
足汗が気になったら、こまめにタオルなどで汗を拭き取るようにしましょう。ボディ用のウェットティッシュで拭くのもおすすめです。汗を拭き取ることで、ベットリ感も解消されますし、雑菌の繁殖を抑えることができるので、イヤなニオイを抑えるためにも効果的です。
制汗スプレーを利用する
ワキ汗を抑えるために使われる制汗剤ですが、足の裏に使用することもできます。外出前に制汗剤を使用することで、日中の汗の量を抑えることができます。完全に汗をストップさせることは難しいですが、かなり効果は高く、ニオイを抑える効果も高いのでおすすめです。
足裏専用の制汗剤もありますが、お値段が高くなりがちなので、リーズナブルに済ませたい方は、ワキ用のものを一緒に使いましょう。
中敷きを利用する
足汗をしっかり吸収してくれるタイプの靴の中敷きを利用することで、汗をかいても不快に感じさせないので、快適に過ごすことができます。
体の一部を冷やす
冷たいペットボトルや保冷剤などを使って、太い血管が通っている足の付け根や首の後ろなどを冷やしましょう。この方法は足汗だけに有効なのではなく、全身の汗を抑えるのに有効です。
ツボを押す
足汗を抑えるために効果のあるツボが手の指にありますから、気になるときに刺激してみましょう。
人差し指の親指側の爪の横を刺激することで交感神経の働きが抑えられ、汗を抑えることができます。足汗を抑えるだけでなく、リラックス効果もありますから、不安なときや緊張を感じたときに刺激してみましょう。
安心を携帯する
足汗の主な原因ともいえる、精神的な発汗。これに効果があるのが「安心を携帯する」というものです。
足汗をたくさんかく方にとって、靴を脱がなければいけないシーンなどはかなり苦痛です。いつそんなシーンがきても大丈夫なように、バッグの中に、新しい靴下やパンストなどを1~2枚ほど入れておきましょう。
「これらがバッグに入っているから足汗をかいても大丈夫」という安心感があるだけで、足汗の量を抑えることもできます。
根本的な治療は可能?
足汗を完璧に抑えたいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。
足汗を抑える治療法には「腰部交感神経節ブロック」という注射によるものがあります。足汗は腰にある交感神経の働きによるものなのですが、その部分に発汗を止める注射を打ちます。他にも効果の持ちはよくありませんがボトックス注射でも足汗を抑えることができます。
腰部交感神経節ブロックによる治療では、足汗を抑える効果は1~数年なので、永久的に抑えることはできません。足汗を抑える代わりに、他の部位の汗の量が増えてしまったり、汗が出ないことで乾燥を招くという副作用がありますから、日常生活に大きな支障がある方のみにおすすめの治療法です。
足汗を予防しよう!
足汗を予防するためにおすすめなのが適度な運動を取り入れることです。
中でもおすすめなのがウォーキングですが、ウォーキングによって血行が良くなりますから、冷えによる発汗に効果があります。またウォーキングや運動にはストレスを発散する効果もありますから、精神的なことが原因の発汗にも効果があります。
なかなか運動を生活に取り入れることができないという方には足を温める足湯もおすすめです。
不足することで自律神経のバランスを乱す栄養素である「ビタミン」「カルシウム」「マグネシウム」を食事で積極的に摂ったり、サプリメントを利用して摂るのも足汗予防に効果があります。
予防法や改善法を実践したうえで、あまり気にしないようにすることです。気にするほど汗の量が増えてしまいますから、悪循環に陥らないようにしましょう。