紫外線や肌の老化で現れる肌のシミ。シミは一度できてしまったら、完全に消すのは難しいものです。どうしてもシミを隠すメイクになりがちで、それも老けて見られる原因になります。シミは多くの女性を悩ませる存在ですね。
できることなら手軽にシミを改善したいものです。まずは生活習慣を改めてみませんか?美白に良い食生活を心がけることで、シミを改善できますよ。今回は美白に良い食生活と食材を紹介します。
美白と食事の関係
人間の体は食べたものでできています。食生活が乱れると胃腸の調子が悪くなるように、肌の状態も悪くなります。食生活は美容と健康に切っても切り離せない関係なのです。そのため、肌の美しさや明るさを向上させる栄養素を積極的に摂ることで美白につながります。
食事で大切なのは「バランスよく栄養を摂る」こと。美白したいからといって野菜やビタミン豊富なものばかり食べるのもいけません。肉や魚とも組み合わせながら、幅広い栄養素を摂取することが基本です。
もちろん、不規則な食生活や外食ばかりなど、健康に悪い食生活は美白にも良くありません。健康的な食事は美しい肌につながっています。
美白に良い栄養素
美白に良い栄養素は食事からも摂ることができます。少しだけ意識して食材を選んでみてはいかがでしょうか。
ビタミンC
美白と言えばビタミンC。美白化粧品によく配合されている有名な栄養素ですよね。ビタミンCの効果は、メラニン色素が作られるのを抑制してくれるので、シミの原因を抑えることができるのです。また、潤いを与える成分、コラーゲンの生成を助ける作用があるため、紫外線が原因で生じる乾燥にも役立ちます。紫外線を浴びて日焼けすると、乾燥しやすくなるので一石二鳥ですね。
また、ビタミンCは強い抗酸化力を持つため、肌のエイジングケアにも適しています。シミの予防・乾燥対策・エイジングケアと幅広く作用するので、美白に力を入れるなら是非摂取したい栄養素です。
ビタミンCの摂取量については、成人男女で1日100mgが目安です。美白の効果を得るには、1日あたり300-500mgを目安にビタミンCを摂り入れていきたいところ。レモンだと約25個分になってしまうので、ビタミンC含有量の多い食材やサプリメントをうまく活用しましょう。
ビタミンE
ビタミンEには、活性酸素の生成を抑制して体内の老化を抑える作用があります。活性酸素が増加すると、シミやシワなど肌の老化が進んでしまいます。肌機能が老化して美白に取り組んでも中々効果が出ない、ということになりかねません。美白したい人は、ビタミンEも一緒に摂ると良いでしょう。
シミの対策としても、ビタミンCとビタミンEを一緒に摂る方が効率が上がります。
L-システイン
代謝を活発することで、メラニンの生成を押さえてくれます。代謝をアップさせてくれるため、メラニン排出の促進効果があり、新しい皮膚への生まれ変わりを助けてくれるのです。
アスタキサンチン
メラニンの生成を抑えます。また抗酸化力が強く、アンチエイジングにも良いです。
美白に悪い栄養素
ソラレン
ソラレンは紫外線への感受性を高める栄養素で、紫外線を浴びると肌を黒くする性質があります。キュウリや柑橘類の皮などに多く含まれます。柑橘類を食べた直後に紫外線を長時間浴びるのは避けましょう。
夜間など日差しの少ない環境であれば、食べても何ら問題ありません。柑橘類は夜に食べるようにすれば良いでしょう。ちなみに柑橘類のエッセンシャルオイルにも同様の作用があります。
カロテン
オレンジやミカンを大量に食べると皮膚が黄色くなります。正式には黄色に色素沈着する「柑皮症」という症状で、果物や野菜に含まれる色が原因です。冬場にミカンを食べ過ぎて手が黄色くなるのと同じ原理です。
もちろん多少食べる程度では黄色くなりませんので、食べ過ぎなければ大丈夫です。
多量の砂糖やアルコール
これはダイエットなど他の美容方法と同じですね。砂糖を多く含む食品を摂りすぎると、胃腸で悪玉菌が増える原因になります。腸内環境が悪化すると肌にも悪影響を及ぼします。
アルコールの飲み過ぎは、水分不足になるため、乾燥肌の原因となります。また、血管拡張作用があるため、紫外線を浴びた状態でアルコール摂取ると日焼けの炎症が悪化する恐れもあります。炎天下のビールなどは避けましょう。
お砂糖もアルコールも、食事やおやつで少量摂る分には特に問題ありませんが、くれぐれも「摂りすぎ」には注意しましょう。
美白に良い食べ物まとめ
「まごはやさしいよ」というフレーズを聞いたことがありませんか。美白に良い食材の頭文字を覚えやすくまとめたものです。美白はこれらの食べ物を意識して摂るようにしましょう。
「ま」豆ータンパク質や食物繊維を含みます。
「ご」ゴマー良質な脂肪とミネラルを含んでいます。
「は(わ)」わかめー海藻はビタミンとミネラルの宝庫です。
「や」野菜ービタミンや食物繊維が摂れます。
「さ」魚ータンパク質やDHAが摂れます。
「し」しいたけービタミンBが豊富です。
「い」芋ービタミンCやカリウムを含んでいます。
「よ」ヨーグルトー発酵食品は乳酸菌やカルシウムが豊富で腸内環境を整えます。
どれも身近な食材ばかりですね。料理に合わせて上手に摂り入れていきましょう。