入浴後は濡れた髪をドライヤーで乾かしますか?自然乾燥にしますか?ヘアスタイルや生活の仕方によって、ドライヤーを使うか自然乾燥にするかは人それぞれです。
特に暑い季節になると自然乾燥の人が増えるのではないでしょうか。自然乾燥は手間がかからない反面、気をつけておかないと髪が傷む可能性もあります。きちんと基礎知識をもってから自然乾燥するかどうか決めると良いですよ。
ドライヤーも自然乾燥も、メリット・デメリットの両方があります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。今回は、髪を自然乾燥させるメリットとデメリットを解説します。
自然乾燥のメリット
自然乾燥のメリットは時間と手間を短縮できるところです。
手間がかからない
自然乾燥の一番のメリットは、手間がかからないことです。
ドライヤーで乾かす場合は、入浴後に化粧水や乳液で顔の保湿を行い、体の保湿を行った後で洗面所に戻ってドライヤーを当てる必要があります。入浴後の工程が多く、忙しい人にとっては時間がもったいないと感じます。
自然乾燥なら髪のことを気にせずに、スキンケアはもちろんお風呂上がりのリラックスタイムを設けることができます。テレビを見ても良し、美容に力を入れても良し、本を読むことも可能です。お風呂上がりはゆったりと過ごしたい人に向いています。
熱のダメージを受けない
長時間ドライヤーを使用すると、頭皮や髪が熱でダメージを受けてしまいます。もちろん短時間の使用なら髪に良いのですが、過度に乾燥させると頭皮の痒みや髪のパサつきが起こることも。自然乾燥なら熱によるダメージを受けずに済みます。
自然乾燥のデメリット
自然乾燥にはデメリットも存在します。
キューティクルが開いたままになる
髪は濡れるとキューティクルが外側に開きます。キューティクルが開いていると髪が傷みやすいです。髪を保護するキューティクルで覆われていないために乾燥しやすく、放置すると枝毛や切れ毛の原因になります。
さらに、濡れた髪を擦るとキューティクルが傷つき、乾燥の進行や髪の老化につながります。
頭皮が蒸れやすい
髪を自然乾燥すると、頭皮が濡れた状態が長く続きます。頭皮が蒸れていると雑菌が繁殖しやすい環境になり、頭皮湿疹など頭皮に痒みがでることがあります。特に頭皮が乾ききっていなまま就寝すると、抜け毛や薄毛の原因になります。
タオルドライのやり方
自然乾燥でもドライヤーでも、お風呂上がりのタオルドライはしっかり行いましょう。
ゴシゴシと擦るのではなく、タオルで髪を挟んで”ギュッギュ”と水分を染み込ませます。頭皮や生え際は”ポンポン”と何度もタオルを当てます。キューティクルを傷つけないよう、タオルで髪を包み込むイメージで水気を拭き取ります。水滴がポタポタ落ちないよう、丁寧にタオルドライします。
正しい髪の乾かし方
髪に良い乾かし方は「ドライヤー」を使うことです。髪や頭皮を傷めないよう、素早く乾かすことが大切です。正しく乾かす方法を説明します。
1.頭頂部の頭皮から乾かす
熱によるダメージを防ぐためにも、できるだけ早く乾かすのが望ましいです。そのため、髪より「頭皮」を重点的に乾かします。
髪を持ち上げて地肌に向かってドライヤーを当てます。このとき同じ場所に集中して風を当てるのは避けましょう。ドライヤーと髪を小刻みに上下左右に動かして、風と熱を分散させます。
2.後頭部を乾かす
頭頂部が大方乾いたら、髪の密度が高い後頭部に移ります。
頭頂部と同じように、髪を持ち上げて頭皮に風を当てましょう。ロングヘアの女性など髪が多い場合は、バサバサと髪を揺らして後頭部全体に風を当てると良いです。
3.襟足と前髪を乾かす
頭頂部と後頭部を乾かしている間に、襟足や前髪はある程度乾いています。最後の仕上げとして襟足と前髪にもドライヤーを当てましょう。
前髪のクセにお悩みなら、クセと反対方向に風を当てて流すとクセが目立たなくなりますよ。
髪を乾かす時のポイント
乾燥にはトリートメント
髪の乾燥やダメージが気になる時には、髪が濡れた状態で洗い流さないトリートメントをつけます。毛先を中心に揉み込み、手のひらに余った分は後頭部や側頭部の表面に伸ばします。トリートメントをつけてからドライヤーをかけると、毛先がまとまり収まりが良くなります。トリートメントのほか、椿オイル・アルガンオイル・ホホバオイルなどナチュラルなオイルも良いです。
8割程度乾いたらドライヤーを止める
ドライヤーで完全に乾かしてしまうと、頭皮や髪の乾燥を促します。8-9割程度乾かしたら、あとは自然乾燥にしましょう。