朝のスタイリングはその日1日の気分を左右します。特にヘアスタイルは印象を決める重要な要素。思い通りのヘアスタイルで出かけたいですよね。
そこで役立つのがヘアアイロンです。髪にカールをつけたり、くせ毛をストレートに直したり、気になるところを綺麗に整えてくれます。様々なメーカーが販売しており、持っている人も多いのではないでしょうか。
ヘアアイロンは使い方によっては髪を傷めてしまうことがあります。そこで、今回はヘアアイロンの間違った使い方と正しい使い方を解説します。正しい使い方をマスターしてオシャレな髪型を楽しみましょう。
ヘアアイロンの間違った使い方
ヘアアイロンは便利な道具ですが、使い方を間違ってしまう人がいます。以下のような使い方をしていれば、髪にダメージを与えるのですぐにやめましょう。
・温度が180度より高い
・何度も髪にあてる
・力を入れて髪を引っ張る
・ヘアアイロンに髪を巻きつけた後、乱暴に引き抜く
・髪が濡れた状態で使用する
・毎日使用している
ヘアアアイロンは正しい使い方をすれば美しいヘアスタイルを作り出すことができますが、間違った使い方をすると未来の髪を弱らせてしまうことになります。
ヘアアイロンの髪への悪影響
ヘアアイロンは間違った使い方をすると、髪への深刻なダメージを引き起こしてしまいます。代表的なものは、水蒸気爆発とタンパク変性です。
水蒸気爆発
ヘアアイロンを髪に当てた瞬間に「ジュッ」と音がすることはありませんか?髪や外側に付着した水分が蒸発するときの音です。寝癖直しローションをつけて乾かさずにヘアアイロンを当てた時などに起こります。
髪に付着した水分が蒸発するときに、髪の内部にある水分も一緒に蒸発すると、水蒸気爆発という現象が起こります。水蒸気爆発は髪の内側の水分が蒸発にしたがい膨張し、爆発して髪の毛が破裂する現象です。水蒸気爆発が起こると髪は大きなダメージを受けます。
タンパク変性
髪は主にタンパク質でできています。肉や魚など、他のタンパク質と同じように熱を加えることで変質します。長時間髪に熱を与え続けると髪が焦げてしまい、炭化します。タンパク変性はタンパク質が別の物質に変化するため、元に戻せないダメージです。
物理的な損傷
ヘアアイロンで髪をぐいぐいと引っ張ると、髪の内部構造が崩れます。そのため、過度な力でヘアアイロンをかけると、物理的に髪が傷む原因になります。特にヘアアイロンで髪をストレートにする際には、力を入れすぎないよう気を付けましょう。
髪に優しいヘアアイロンの使い方
乾いた髪に使用する
ヘアアイロンは乾いた髪に使用しましょう。
髪が濡れている状態でヘアアイロンを使うと、髪についた水分と一緒に、もともと髪の中にある水分が蒸発します。上記した水蒸気爆発爆発の原因です。水蒸気爆発は髪へのダメージが大きいため、ヘアアイロンを使用する前にしっかりとドライヤーで乾かしましょう。
トリートメントオイルをつける
ヘアアイロンを使用する前にオイルタイプのトリートメントをつけましょう。オイルで滑りが良くなり、熱や摩擦から保護してくれます。椿油などオイルそのものでも効果は得られますが、トリートメント成分が含まれるヘアオイルなら、仕上がりも良くなります。
毛先を中心に揉み込むようにオイルをつけ、手のひらに余った分を頭頂部表面につけます。髪のおさまりも良くなりますよ。
適温で使用する
ヘアアイロンは高温の方が良いと思いがちですが、あまり温度が高いと髪の傷みにつながります。パーマをかけるコテなら80度から始めて徐々に温度を上げます。ストレートにするアイロンなら170度以下に設定します。
ヘアアイロン使用のコツ
パーマなどウェーブをつける場合
スイッチを入れて80度前後の低温に温めます。髪を巻きつけて癖がつかないようなら、10度ずつ上げてウェーブを形作っていきます。なかなか癖がつかなくても、温度設定は120度までにしましょう。
ヘアアイロンに髪を巻きつけたら、下からスッと抜き出して外し、髪を引っ張らないように意識します。
髪にカールがついたら、カールを維持するためにすぐに冷風を当てます。ドライヤーの冷風モードで髪全体に冷風を当て、カールを固定します。
ストレートにする場合
ストレート用のヘアアイロンの場合は、ヘアオイルを全体につけた後に髪をブロッキングします。表面に見えている髪・内側の髪・側面の髪など大体の位置で分け、まずは「内側の髪」から伸ばしていきます。
髪の束を手に取り、一箇所につき2-3秒ヘアアイロンを当てて毛先に向かってスライドさせます。各ブロックを順番に伸ばし、全体が終わったらヘアスプレーなどで固定します。なかなか髪が伸びない場合でも、何度もヘアアイロンを髪に当てるのは良くありません。170度前後で一気に行い、低温で何度も熱を加えることは避けましょう。