年齢とともにどうしても悩まされる方が多い白髪。どんなに頑張ってヘアケアしていても1本2本と増えていくのって憂鬱ですよね。ほんの数本白髪があるだけでも、老けた印象を与えてしまいます。
そもそもどうして突然白髪になるのでしょうか？その原因や予防する方法をご紹介いたします。また、出てきてしまった白髪をカバーする方法もあります。その方法も併せてご紹介いたします。
白髪の原因は？
遺伝
両親が二人とも白髪だと、その子供も成人になり年を重ねると白髪になる可能性はあります。遺伝は避けられないということもありますが、白髪に関しては食生活や生活習慣に気を付けることで、ある程度は抑えることも可能です。
ストレス
ストレスがたまりすぎて白髪が増えた。そんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか。あの有名なマリーアントワネットも、たった一晩であっという間に白髪になってしまったというお話もあります。
過剰なストレスがかかることで、自律神経が乱れて髪を着色する機能が正常に働かなくなってしまいます。これによって、着色されないまま白い髪が育ってしまうのです。
食生活の乱れ
髪の主成分はタンパク質です。これが分解されてチロシンというアミノ酸の一種である物質ができます。このチロシンは髪のメラニン色素の元となることから、主成分のたんぱく質が不足すると白髪になってしまいます。
ダイエットなどで過剰な食事制限をすると、どうしても必要な栄養素が不足していきます。身体は生命維持の為に必要であるところに優先的に栄養を送るので、髪に十分な栄養が送られず、色素の生成ができないので白髪となってしまいます。
睡眠不足
ゴールデンタイムと呼ばれている22～2時の間に、成長ホルモンの分泌が非常に活発になります。この時間帯に十分な睡眠をとっていることが、健康な美髪づくりには欠かせません。
睡眠不足になると、血流も悪くなってしまい、頭の方に十分な酸素や栄養がいき渡らなくなります。髪の色素を補修する働きを担っているメラノサイトが減少し、白髪が増えてしまいます。
さらに、ゴールデンタイムに十分な睡眠がとれない日が続くと、当然成長ホルモンの分泌も減少し、ホルモンバランスが乱れてしまいます。髪への色素の補給が十分でなくなるため、白髪になります。
加齢
年齢を重ねると増えてくる白髪。これは老化現象の一つでもあります。個人差がとても大きいのですが、だれでも年を重ねれば、多少の白髪はでてくるものなのです。
白髪を予防する方法
食生活の改善
白髪を予防する為に積極的に摂取したほうが良い栄養素が3つあります。まず一つ目が「ヨード（ヨウ素）」です。この栄養素は、メラノサイトを活性化させる働きを持っており、髪の新陳代謝を促進させてくれます。
主に、わかめやひじき、のりなどの海藻類や、ブリやヒラメ、いわしやサバなどの魚介類に多く含まれています。
二つ目が「チロシン」です。メラニン色素の生成を促してくれる成分なので、これが不足してしまうと色素が生成されずに白髪になってしまいます。チーズ類や牛乳などの乳製品や、ぶりやひらめやしらすなどの魚介類、大豆やアーモンドなどの豆類に多く含まれているので、積極的に摂取してください。
そして最後三つ目が「銅」です。先にご紹介したチロシナーゼの働きを促してくれる働きがあります。チロシンと一緒に摂るのが効果的です。この栄養素を多く含む食品は、ホウレンソウやごぼうなどの野菜類。魚介類ではかきやかつお、ぶり、はまちになります。さらにサツマイモや小麦粉などの穀類などを積極的に摂り入れるようにしましょう。
十分な睡眠
現代人は多忙な方が多く、睡眠時間を削りがちです。ですが、それが白髪を増やす原因にもなっています。できる限り、ゴールデンタイムである22～2時の間は、しっかりと質の良い睡眠をとるよう心がけてください。
ストレスをため込まない
ストレスフリーな生活というのは、なかなか難しいものです。ですが、ストレスを感じたら、その都度ためこまずに上手に解消していくよう意識することからはじめてください。何もかも忘れて楽しめることがあるなら、それに没頭する時間を作ったり、いっそ寝てしまうというのも一つの方法です。
ストレスを解消しないといけない、そんな思いがさらにストレスとなることもあります。考えすぎずに、自分で可能な範囲でリラックスできるような時間を作ることをおすすめします。
頭皮マッサージ
頭皮は、ストレスやコリなどで固くなります。頭皮が固いということは、血行も悪くなって十分に栄養素が行き届かなくなってしまいます。そこで効果的なのが頭皮マッサージです。
美容室などで行っている「ヘッドスパ」を受けるのもいいのですが、やはりコストがかかります。自宅でも取り入れることができるので、シャンプーの時などに頭皮をほぐすような感じで行ってあげてください。
最近は市販で、頭皮をマッサージする器具などもあります。そういった商品を上手に利用するのもおすすめです。
適度に運動
運動といっても激しいものや辛くなるほどのことをする必要はありません。意識して少し歩いてみたり、自宅でストレッチなどを習慣化させる程度でいいのです。適度に身体を動かしてあげることで、血行を良くすることができます。
血行が良くなれば、髪にも十分な栄養が送られやすくなり、白髪を予防することができます。
カバーする方法も知っておこう
予防していても出てくる白髪。出てきてしまった白髪をカバーする方法をいくつかご紹介いたします。
白髪かくし
昔と違って、白髪かくしの商品もいろんなタイプのものがあります。一番人気なのがマスカラタイプのものです。ピンポイントで塗りやすく、生え際白髪もきれいに隠すことができます。
他には、ブラシタイプのものや、ファンデーションタイプ、コンシーラータイプや美容室などでもよく使われているスプレータイプのものもあります。さっと隠せるので非常に便利です。
ヘアスタイルを工夫する
白髪は、人によって生え方が違います。髪の生え際の白髪が目立つ時には、前髪や顔周りの髪はおろしたスタイルにするのがおすすめです。分け目部分の白髪が目立つなら、分け目をあえて作らないスタイルにしましょう。
染める
染めてしまえば白髪はしっかりとカバーできます。やはり暗めの色に染めるのがいいと思っていませんか？それでは伸びてきたときに逆に白髪が目立ってしまいます。カラーする際は明るめの色にするのがおすすめです。
また、部分的に明るい色になるように「ハイライト」を入れたり、髪全体的に明るい色と暗い色を筋状にいれる「ウィービング」もいいでしょう。
白髪をみつけても抜かないで！
白髪をみつけると、ついつい抜いてしまいたくなります。昔からよく言われているのが、「白髪は増えるから抜いてはいけない」ですよね。これはただの迷信です。抜いたからといってそれ以上に白髪が増えることはありません。
ただ、抜いてしまうことで頭皮に負担をかけてしまい、トラブルの元となってしまいます。どうしても気になるなら、根元から切るようにしてください。ただ、白髪が多くなってきたら、カラーリングなどをするようにしましょう。
白髪の原因はたくさんあります。考えられる原因を解消することで、白髪を減らすことも可能です。今回ご紹介した予防法なども是非実践してみましょう。
