髪の毛の「うねり」に悩まされている人は意外と多いものです。理想は綺麗につるっ、すとんとまとまった髪の毛なのに、実際は「うねり」が原因で上手に髪の毛がまとまらなかったり、思い通りにヘアセットが出来なかったり。髪型が決まらないと外出が憂鬱になってしまうこともありますよね。特に湿度が高い時期には「うねり」がひどくなって、毎日、縛って同じ髪型で過ごしているなんていう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、そんな髪の毛の「うねり」に悩まされている方必見、湿気に負けない美しい髪を手に入れる方法についてご紹介します。
髪がうねってしまう理由
髪が「うねる」のは湿気だけが原因と思っていませんか。確かに梅雨の時期など湿度が高い季節は髪が「うねり」やすい季節です。これは、髪の毛が過剰に水分を吸ってしまうことで起こります。しかし、実は、髪の「うねり」の原因は湿気だけではないのです。髪が「うねる」原因は以下の理由をあげることができます。
頭皮の毛穴、毛根の歪み
歳を重ねるとお肌のハリやきめが乱れてきたりしますよね。それは頭皮でも同じです。頭皮も体の皮膚の一部ですので、お肌が老化しているということは頭皮も同じように老化していると考えられます。
加齢により、頭皮のコラーゲンが不足するとハリや潤いがなくなったり、頭皮が硬くなり、毛穴や毛根を歪ませてしまうのです。髪の毛が生えてくる場所である毛穴が歪んでいると、生えてくる髪の毛も必然的に真っすぐではなく、くせがついたものとなってしまいます。
頭皮の毛穴詰まり
加齢による頭皮の毛穴や毛根の歪みが「うねり」毛の原因となるのと同様に、頭皮の毛穴詰まりも「うねり」毛の原因となります。頭皮の毛穴の汚れや皮脂が綺麗に取りきれず、毛穴をふさいでしまうと、空いている部分から髪の毛を生やそうとするので、真っすぐで健康な髪の毛が生えにくくなってしまうのです。
食生活の乱れ
過剰なダイエットや乱れた食生活などで偏った生活をしていると、髪の毛に悪影響が現れます。体を維持する栄養が不足すると真っ先に栄養の供給がストップされてしまうのが体の末端である髪の毛や爪だからです。
髪の毛に行き渡る栄養が不足すれば、髪の毛や痩せて細くなりますし、十分に栄養が行き渡れば元の太さに戻ります。食生活が乱れてるとすぐに髪の毛に影響が出て、凸凹とした「うねり」毛が出来上がってしまうのです。
では、どのようにすれば「うねり」に負けない美しい髪を手に入れることが出来るのでしょうか。日々のお手入れ方法について具体的に説明していきますね。
シャンプーなどはしっかりすすぐ
髪に「うねり」を発生させる原因の一つは頭皮の毛穴詰まりですので、日頃のシャンプーで毛穴汚れをしっかりと落とすことが大切です。しかし、毛穴汚れを落としたいからといって洗浄力の強いシャンプーで爪を立ててゴシゴシこするのは頭皮を痛めますので逆効果です。使用するシャンプーはアミノ酸系の頭皮に優しいタイプがお勧めです。
効果的なシャンプーの仕方ですが、まずシャンプーを使用する前に念入りにお湯で予洗いします。実は、この予洗いを丁寧にすることによって髪の毛や頭皮の汚れの大部分を洗い流すことができるのです。目安としては1分くらい予洗いに充てることをお勧めします。
そして、いよいよシャンプーを使用します。シャンプーは容器から出してそのまま髪の毛に付けず、洗面器や手のひらなどで泡立てた後に使用しましょう。泡立ててから使用することにより洗浄成分が頭皮の隅々にまで届くようになります。
シャンプー後はすすぎ残しがないよう、念入りにすすぎましょう。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になります。特に、襟足や耳の周りはすすぎ残しが多い部分なので気をつけましょう。目安としてはシャンプーで洗髪した時間の倍の時間をかけてすすぐと良いでしょう。
コンディショナーやリンスを使用する場合には頭皮には付けず、毛先にだけつけて馴染ませるようにしましょう。頭皮に付けてしまっては毛穴詰まりの原因になってしまいますからね。
丁寧にブラッシングする
髪の毛全体の水分バランスが不均衡で、水分を多く含んだ部分と、乾燥した部分があると「うねり」の原因となります。髪の毛をブラッシングすることは、ただ髪の毛を整えるだけではなく、水分バランスを均等にする意味でも重要なのです。
ショートヘアの場合は、頭の上から毛先まで素直にブラッシングしてもらって構わないのですが、ロングヘアの場合は毛先からブラッシングを始め、絡まりを解しながら徐々に根元に向かってブラッシングしていくようにしましょう。毛先の絡まりをほぐさず、頭の上毛から毛先まで一気にブラッシングしてしまうと、切れ毛や枝毛など髪の毛にダメージを与えてしまいますからね。
また、ブラッシングにはつげの櫛がお勧めです。つげの櫛はプラスチックや樹脂製の櫛に比べ静電気が発生しにくく、髪の毛に優しいからです。また、つげの櫛に椿オイルを染み込ませてしようすれば、椿オイルの保湿成分が櫛から髪の毛に浸透し、髪の毛を保湿してくれる効果があります。
ブラッシングを頻繁に丁寧に行なうことによって髪の毛の水分バランスを整えることが出来ます。
ドライヤーの当て方に注意する
髪の「うねり」の性質によってドライヤーの当て方を変えるのも効果があります。
「うねり」によって髪の毛が広がりやすい人は、ドライヤーを髪の上から当てると効果的です。その際、髪の毛を軽く引っ張るようにしながら乾かすとより「うねり」を解消することが出来ます。
逆に「うねり」によって髪の毛がぺしゃんこになりやすい人は、髪の下から上に向かってドライヤーを当てて、ボリュームアップをしましょう。
どちらの場合も、温風で8割がた乾かした後で、冷風で時間をかけて乾かすと髪の毛のキューティクルが引き締まり、よりキープ力を上げることが出来ます。
バランスの取れた食生活を心がける
偏った食生活は髪の「うねり」の原因になります。特に、髪の毛を作っているもとになるのは蛋白質ですので、積極的に摂取しましょう。
蛋白質の他にも、健康な髪の毛の為には亜鉛やビタミンB群、ビタミンA・C・Eなどの各種ビタミンも必要になってきます。どれかに偏ることなく、バランスの良い食生活を心がけることが「うねり」対策につながります。
また、バランスの取れた食生活はアンチエイジングにも効果がありますので、加齢による頭皮毛穴の歪みも防ぐことが出来ますよ。