髪がうねってうまくまとまらない……という方は多いのではないでしょうか。お手入れにも時間がかかるし、特に梅雨など湿気の多い時期には、朝頑張ってセットしても夕方にはばさばさに広がってしまったりしますよね。
でも、髪のうねりは必ずしも湿気だけが原因ではないんです。
今回は、髪のうねりを引き起こす様々な要因や、手軽にできる3つのの対策方法をご紹介します。
髪のうねりの原因とメカニズム
髪のうねりの原因は、主に4つです。
1.湿気
髪は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュアという3層構造になっており、その85~90%をコルテックスが占めています。
髪が湿気を吸収すると、コルテックスに水分が蓄えられて髪が膨張してしまいます。
空気が湿気ていたり髪が半乾きの状態だと、髪が乾燥している部分と湿気で膨張しているところの2層ができてしまい、髪がうねってしまうんです。
特に、髪が傷んでキューティクルが壊れていると、その部分からコルテックスまで水分が入り込んでしまうため、余計にうねりが酷くなってしまいます。
2.毛穴の歪みや詰まり
遺伝により生まれつき毛穴が歪んでいたり、成長に従って伸びた頭皮で毛穴が歪んでしまうと、髪も歪んで生えてきてしまいます。
毛穴の形は正常でも、皮脂や汚れが毛穴に詰まっていると毛穴が変形して、歪んだ髪が生える原因となってしまいます。
3.血行不良
冷えや、肩や首の腰で血行が悪くなっていると、末端である頭皮はすぐに血行不良に陥ってしまいます。
そうなると髪に必要な栄養素が十分に届かなくなり、うねりやすい不健康な髪が生えてきてしまいます。
4.頭皮の老化
歳を取ると顔や体の皮膚が乾燥したり、固くなったり、たるんでシワができてしまいますが、実は頭皮も同じように変化してしまいます。
それにより毛穴が歪むと、歪んだ髪が生えてきてしまうというわけです。
髪のうねりを抑える方法~シャンプー関係~
髪のうねりを抑えるために、毎日のシャンプーの見直しは非常に重要です。
洗浄力の高いシャンプーには合成界面活性剤が大量に含まれており、汚れだけでなく頭皮を乾燥から守るために必要な皮脂まで取り去ってしまいます。そのため、それを補うために頭皮が過剰に皮脂を分泌し、洗えば洗うほど皮脂量が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
その結果、酷い脂性になってしまったり、過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まって毛穴を歪ませ、髪のうねりを引き起こしてしまうんです。
シャンプーは合成界面活性剤の含まれていない、または少ない、マイルドな洗浄力のシャンプーや石けんを使用し、髪を洗う前に念入りなブラッシングと予洗いを行うようにしましょう。
ブラッシグをすることで汚れや脂が浮いてきますし、お湯でしっかりと地肌と髪を洗うだけで80%の汚れは落ちるとされています。シャンプーをは2~3日に1回に減らして、他の日はお湯だけで洗うのも効果的ですよ。
また、シャンプーや洗い流すタイプのトリートメント、コンディショナーを使ったあとは、すすぎ残しがないよう、ぬるま湯で十分にすすぐようにしてください。
髪のうねりを抑える方法~頭皮ケア関係~
頭皮を健康に保つことはもちろん、毛穴の歪みを防ぐためのエイジングケアも大切です。
お風呂上がりに顔の保湿を行うのと同様に、頭皮の保湿ケアも行いましょう。
また、入浴中や入浴後、テレビを見ながらなどでも構いませんので、1日1回の頭皮マッサージを毎日の習慣に取り入れましょう。
決して爪を立てずに、指の腹を使ってマッサージしてください。頭皮は意外と凝りやすい場所です。日々のマッサージで、柔らかい頭皮を保ちましょう。
また、首や肩の凝りは頭皮の血行も悪化させてしまいます。凝りをほぐして血液やリンパの流れをスムーズにしておくと、より効果的です。
髪のうねりを抑える方法~ブラッシング・日中のケア関係~
正しいブラッシングのやり方
あなたは100均で適当に買ったヘアブラシでブラッシングしていませんか?
正しいブラッシングは髪のもつれを解くだけでなく、髪全体に皮脂や水分を均等に行き渡らせ、潤いのある髪をつくる役割もあります。正しいブラッシングで、髪のうねりを抑えま、うるつや髪を手に入れましょう。
ブラシは、できれば目の粗さの違うものを数種類使い分けるのが理想です。
まずは目の粗いブラシで髪をとかし、目の細かいブラシで仕上げていくようにしましょう。
最初に毛先をブラシでよく解してから、頭皮を優しくマッサージするように髪全体にブラシをかけます。後頭部は、髪を上げて下から上へとブラッシングすることで、効果的ですに汚れの除去や血行促進を行うことができます。
どの行程も、手早く行うのではなく、ゆっくり優しく行ってください。
ブラシの種類は柘植や豚毛、猪毛など、髪に優しいものがおすすめです。ナイロン製やプラスチック製は静電気が起こりやすく髪を傷める原因になりますし、金属製のものは頭皮を傷つけてしまいやすいので避けましょう。
髪の長さや量、髪質によって最適なブラシが異なりますので、専門店などで相談しながら選ぶのがおすすめです。
こまめにブラッシングを行うことで、一日中髪全体に皮脂や水分が行き渡った状態を保てるので、日中も小さめのクシやブラシを持ち歩いて、トイレのついでなどにササッとブラッシングができるようにしておくと良いでしょう。
ドライヤーの熱には注意しよう
髪は濡れた状態が最もダメージを受けやすいため、入浴後は手早くしっかり乾燥させることが重要です。しかし、ドライヤーの熱は100℃に達することもあり、その熱が原因で髪が傷んでうねってしまいます。
できるだけ手早くドライヤーを終わらせるため、ドライヤーの前にはしっかりとタオルドライをしておきましょう。
その際、決してゴシゴシと擦ったりせず、タオルの上から頭皮を優しく押すようにしてタオルに水分を吸い取らせるようにしてください。
ドライヤーは髪から20cm離し、一部分にだけ熱風が当たらないように常にドライヤーを揺らして風向きを分散させましょう。ターボモードとドライモードのあるドライヤーの場合は、ドライモードを使うようにしてください。
また、毛先は元々乾きやすいので、ドライヤーの風は髪の根元を中心に当てて、毛先は余熱で乾かすくらいにしておきましょう。
髪をダメージから守ってうねりを防止しよう
髪のダメージは髪のうねりに繋がります。
頻繁なパーマやカラーリングを避けるのはもちろんのこと、5~10月の紫外線量の多くなる時期には帽子や日傘で頭皮を紫外線から守りましょう。
最近は髪専用の日焼けどめもありますので、それを使用するのも良いですね。
ただし、日焼けどめはたくさん使えば良いというものではありません。使い過ぎると頭皮の乾燥や髪のべたつきの原因になってしまいます。用法用量を守って正しく使うようにしてください。
髪がうねって広がってしまう原因は、湿気だけでなく、髪のダメージや毛穴の詰まり・歪み、血行不良です。
髪のうねりを抑えるためには、日頃から髪と頭皮の健康に気を配り、丁寧なケアを続けることが大切です。
適切なシャンプーやドライヤー、ブラッシングや頭皮マッサージ、紫外線からのガードで、潤いのあるツヤ髪を手に入れましょう。